有機燐化合物 |
辞書:科学用語の基礎知識 化学物質用語編 (NSUBY) |
読み:ゆうきりんかごうぶつ |
外語:organic phosphorous compound |
品詞:名詞 |
病害虫を駆除するための殺虫剤として世界中の農業、園芸、防疫などで広く使われている薬剤。実際の製剤としては、パラチオン、EPN、スミチオン、バイジット、マラソンなどがある。
人体への毒性も強く、自殺目的で服用する者が後を絶たない。
構造が神経伝達物質のアセチルコリンと似ており、コリンエステラーゼと結合しやすい。人体のアセチルコリンはコリンエステラーゼによって分解されるが、有機燐はアセチルコリンエステラーゼの活性を阻害する。そのため神経末端にアセチルコリンが蓄積し、これが有機燐中毒となる。
致死量は製品により成分が異なるので一概には言えないが、市販の50%程度の乳剤原液だと、大さじ1杯程度でも逝ける。
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