時刻
読み:じこく
外語:time
ある決まった時のこと。これを「
時間
」と呼ぶこともあるが、正しくない。
目次
現行時刻表現
午前と午後
定義
一覧
午と子
その他の時刻表現
30時間法
インターネットタイム
現行時刻表現
現在通用されている時刻の表現方法は、一日を24に分けて時と呼び、時を60に分けて分と呼び、分を60にわけて
秒
と呼ぶ。
従って、一日は24×60×60秒、つまり86,400秒となる。
午前と午後
深夜の0時、つまり午前0時(もしくは前日の午後12時)を
正子
、午前12時(もしくは午後0時)を
正午
といい、正子より正午までを午前、正午より正子までを午後と呼ぶ。
この中で0〜11時の範囲で時を振る12時間表記も多く用いられている。
定義
「
明治五年太政官布告三百三十七号
」にある時刻表よると、次のようになる。
午前は零時(=午後十二時、子刻)に始まり、十二時(午刻)に終わる。
午後は一時(午半刻)に始まり、十二時(子刻)に終わる。
すなわち、真昼は午前十二時であり、午後ではない。「午後」というのはそもそも、午刻の後を意味するからであろうが、午刻そのものが午前なのかどうかは不明。
また、真昼から午後一時までの間は、この布告では未定義であり、謎のままである。常識的に判断すれば、この間は午後零時台と導き出され、実際に国会の議事録などでもそのように記録される。とはいえ、布告では定義されていないのは特筆に値しよう。
一覧
上記布告から導き出される、24時間法と12時間法の30分ごとの換算は、次のとおりである。
複数の呼び方が可能なものは、可能な範囲で併記した。
00:00
午前0時、深夜0時、(前日の)午後12時、正子
00:30 午前0時30分、深夜0時30分
01:00
午前1時、深夜1時
01:30 午前1時30分、深夜1時30分
02:00
午前2時、深夜2時
02:30 午前2時30分、深夜2時30分
03:00
午前3時、深夜3時
03:30 午前3時30分、深夜3時30分
04:00
午前4時、深夜4時
04:30 午前4時30分
05:00
午前5時
05:30 午前5時30分
06:00
午前6時
06:30 午前6時30分
07:00
午前7時
07:30 午前7時30分
08:00
午前8時
08:30 午前8時30分
09:00
午前9時
09:30 午前9時30分
10:00
午前10時
10:30 午前10時30分
11:00
午前11時
11:30 午前11時30分
12:00
午前12時、(午後0時)、正午
12:30 (午後0時30分)
13:00
午後1時
13:30 午後1時30分
14:00
午後2時
14:30 午後2時30分
15:00
午後3時
15:30 午後3時30分
16:00
午後4時
16:30 午後4時30分
17:00
午後5時
17:30 午後5時30分
18:00
午後6時
18:30 午後6時30分
19:00
午後7時
19:30 午後7時30分
20:00
午後8時
20:30 午後8時30分
21:00
午後9時
21:30 午後9時30分
22:00
午後10時
22:30 午後10時30分
23:00
午後11時
23:30 午後11時30分
午と子
この午や子は
方位
を
十二支
で表わした所からきており、真北を子(し)、真南を午(ご)といい、そして、南北線のことを
子午線
(しごせん)と呼ぶ。
昼の十二時を
正午
(しょうご)と呼ぶのは、正(まさ)しく午の刻、ということになる。これに従うと、普段はまず使われないが深夜零時は
正子
(しょうし)と呼ぶことになる。
また昔から各刻の時間帯の真ん中を「正刻」と呼ぶので、「午の正刻」という解釈もある(ほぼ同義であるが)。
但し、昔の「午の正刻」は、日出・日没の変化の影響で、厳密には現在の正午とずれが発生する(最大で誤差は数分程度)。
英語
では、正午は12 noon、正子は12 midnight と表記する。
その他の時刻表現
30時間法
深夜活動を多く営む人間は 30時間法と呼ばれる特殊な時刻を使う。これは一日は午前6時より始まるものとし、深夜零時は24時、午前1時は25時と表記し、午前6時を30時として
国際日付変更線
とする。
ラジオなどの番組表にもこのような変態的な時刻表記を行なったものがあるが、一般人には大変理解しがたいものである。
インターネットタイム
現在は一日を1000で区切った
Beat
という時刻表示法も提案されていて、インターネットを中心として普及段階にある。
日本の場合朝の8時が国際日付変更線になるため、上述のようなラジオ系夜型人間にも受け入れやすいのではないかと言われている。
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