揮発性有機化合物
読み:きはつせい-ゆうきかごうぶつ
外語:VOC: volatile organic compound

 揮発性を有し、大気中で気体状となる有機化合物の総称。「VOC」と略される。
目次

概要
 大気汚染防止法にて、次のように定義されている。
 第二条 (定義等)
 4 この法律において「揮発性有機化合物」とは、大気中に排出され、又は飛散した時に気体である有機化合物(浮遊粒子状物質及びオキシダントの生成の原因とならない物質として政令で定める物質を除く。)をいう。
 トルエンやキシレンなど炭化水素ジクロロメタン酢酸エチルなどの溶剤などが主要な物質となっている。PM2.5光化学スモッグの発生源となっている。
 また、政令で定めるVOCに含まれない物質は、光化学オキシダントやSPMの生成の原因とならないメタンとフロン類である。

一覧
 栃木県が公開している「環境省が示す代表的なVOC規制対象物質」では、次の100物質が挙げられている。
 2000(平成12)年度における排出量推計結果に基づき排出量の多い順に配列されている。
  1. トルエン
  2. キシレン
  3. 1,3,5-トリメチルベンゼン
  4. 酢酸エチル
  5. デカン
  6. メタノール
  7. ジクロロメタン
  8. メチルエチルケトン
  9. n-ブタン
  10. イソブタン
  11. トリクロロエチレン
  12. イソプロピルアルコール
  13. 酢酸ブチル
  14. アセトン
  15. メチルイソブチルケトン
  16. ブチルセロソルブ
  17. n-ヘキサン
  18. n-ブタノール
  19. n-ペンタン
  20. cis-2-ブテン
  21. イソブタノール
  22. プロピレングリコールモノメチルエーテル
  23. テトラクロロエチレン
  24. シクロヘキサン
  25. 酢酸プロピル
  26. trans-2-ブテン
  27. エチルセロソルブ
  28. ウンデカン
  29. ノナン
  30. プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
  31. 2-メチルペンタン
  32. エチレングリコール
  33. 2-メチル-2-ブテン
  34. エチルシクロヘキサン
  35. テトラリン
  36. メチルアミルケトン
  37. メチルn-ブチルケトン
  38. クロロメタン
  39. ベンジルアルコール
  40. シクロペンタノン
  41. 2-メチル-1-ブテン
  42. n-ヘプタン
  43. ビシクロヘキシル
  44. N,N-ジメチルホルムアミド
  45. trans-2-ペンテン
  46. cis-2-ペンテン
  47. スチレン
  48. N-メチル-2-ピロリドン
  49. エチルセロソルブアセテート
  50. ベンゼン
  51. イソホロン
  52. シクロヘキサノン
  53. エタノール
  54. メチルシクロペンタン
  55. 酢酸ビニル
  56. 3-メチルヘキサン
  57. 2,3-ジメチルブタン
  58. 2,2-ジメチルブタン
  59. メチルシクロヘキサン
  60. イソプロピルセロソルブ
  61. 1,2-ジクロロエタン
  62. 塩化ビニル
  63. テトラフルオロエチレン
  64. エチルベンゼン
  65. クメン
  66. クロロエタン
  67. トリクロロエタン
  68. アクリロニトリル
  69. テトラヒドロフラン
  70. エチレングリコールモノメチルエーテル
  71. n-プロピルブロマイド
  72. メタクリル酸メチル
  73. 1,3-ブタジエン
  74. 1,1-ジクロロエチレン
  75. 2,4-ジメチルペンタン
  76. 酸化プロピレン
  77. クロロホルム
  78. 臭化メチル
  79. ジペンテン
  80. 1-ヘプテン
  81. 1,4-ジオキサン
  82. アセトニトリル
  83. 塩化アリル
  84. アクリル酸
  85. イソプレン
  86. アセトアルデヒド
  87. 1,2-ジクロロプロパン
  88. メチルセロソルブアセテート
  89. エチレンオキシド
  90. o-ジクロロベンゼン
  91. クロロベンゼン
  92. ギ酸メチル(蟻酸メチル)
  93. トリエチルアミン
  94. 3-メチルヘプタン
  95. フェノール
  96. ナフタレン
  97. アクリル酸メチル
  98. シクロヘキシルアミン
  99. ホルムアルデヒド
  100. エピクロロヒドリン

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