弗化水素酸
読み:フッか-すいそ-さん

 弗化水素水溶液
 なお、「弗」の字が常用漢字から漏れたため、現在は「フッ化水素酸」と書くのが正しいとされている。
目次

情報

基本情報
 無色の溶液である。

誘導体、関連物質の例

性質
 毒性、危険性等は、弗化水素に準ずる。

解離
 他の酸と同様、弗化水素酸も水溶液中で解離している。
 他の水素ハロゲン化物と異なり、水溶液は弱酸性を示す。水溶液が弱酸性なのは、HFが水素結合を持つからである。
 酸だが、あまり「弗酸」とは言わない。水溶液は「弗化水素酸」というのが普通である。

用途
 テトラフルオロエチレン(テフロン)はじめ、弗素(F)を含む合成繊維を製造するのに用いられる。
 なお、弗化水素酸はガラスを溶かしヘキサフルオロ珪酸(H2SiF6)を作るほか、金属をも腐食するため、通常はポリエチレン容器などに入れて運搬、保管される。

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