六界説
読み:ろっかいせつ

 古典的な生物の分類方法の一つで、生物を六つの界に分けるという考え方。1977(昭和52)年にカール・リチャード・ウーズ(Carl Richard Woese)によって提唱された。
目次

概要
 具体的には、次の六界に分ける。

特徴
 五界説と比較して、五界説のモネラ界がその細胞の性質により真正細菌界と古細菌界の二つに分割されたことを特徴とする。細菌研究の成果が反映されたものといえる。
 また、六界説を提唱したウーズは1990(平成2)年、界の更に上にドメイン(対応和名は現在ないが、「域」ないし「超界」)という分類群を置く三ドメイン説を提案した。
 こうして現在では六界に分けるような分類はされておらず、ドメインの下で細分類するような研究が進められているため、六界説は古い分類方法となっている。

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