ロキソニン
読み:ロキソニン
外語:Loxonin
ロキソプロフェンナトリウム
を成分とする、プロピオン酸系の非ステロイド系抗炎症剤(
NSAIDs
)。メーカーは第一三共。
目次
基本情報
製品
効果・効能
用法・用量
成分・添加物
成分
添加物
規制区分
作用機序
禁忌
剤形
風味等
名称の由来
副作用など
姉妹品・後発品
基本情報
製品
薬価は随時変更される。記載の薬価は執筆(2016(平成28)年3月)時点。
60mg錠: 薬品コード1149 019F 1560、識別コードSANKYO 157。薬価17.5円/1錠
細粒10%: 薬品コード1149 019C 1149、識別コードなし。薬価32.3円/g
効果・効能
主要な用途は次のとおり。
鎮痛 (末梢性で、
インドメタシン
、
ケトプロフェン
、ナプロキセンの4〜6倍の効力)
抗炎症 (ケトプロフェン、ナプロキセンとほぼ同等)
解熱 (ケトプロフェン、ナプロキセンとほぼ同等、インドメタシンの約3倍)
用法・用量
消炎・鎮痛の場合、成人で1回60mg、1日3回を経口投与する。頓用の場合は1回60mg〜120mgを経口投与する。
解熱・鎮痛の場合、成人で1回60mgを頓用する。原則として1日2回まで、1日量180mgを超えてはならない。
年齢・症状に応じて適宜増減する。小児への安全性は確立されていない。高齢者では副作用が出やすいので少量から開始する。妊婦については、治療上の有益性が危険性を上まわる場合に限る。動物実験で、
胎児
への影響が報告されている。
空腹時の投与は避けることが望ましい。
成分・添加物
成分
ロキソプロフェンナトリウム
水和物
添加物
錠剤
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース
三二酸化鉄
乳糖水和物
ステアリン酸マグネシウム
細粒
ヒドロキシプロピルセルロース
低置換度ヒドロキシプロピルセルロース
三二酸化鉄
乳糖水和物
ステアリン酸マグネシウム
規制区分
特になし。
かつては「劇薬」「処方せん医薬品」の指定があったが、現在は解除され、処方箋がなくても購入可能となった。
作用機序
他の
NSAIDs
と同様、プロスタグランジン(PG)を生合成する酵素、シクロオキシゲナーゼ(COX)の活性を阻害する。
ロキソプロフェンナトリウム水和物はドラッグの前躯体(
プロドラッグ
)であり、未変化体のまま消化管より吸収されたあと、速やかに活性を持つ代謝物trans-OH体(SRS配位)に変換されて作用する。
禁忌
アスピリン喘息の患者は、ロキソニンに限らずNSAIDs全般が使用禁忌である。
剤形
錠剤は円形の割線入り
素錠
である。
錠剤も細粒も、ごく薄い紅色に着色されている。
風味等
わずかに特異な苦味(収れん味)あり。
錠剤は無臭だが、散剤はわずかに特有臭あり。
名称の由来
不明。
副作用など
消化器症状(胃部不快感、腹痛、悪心・嘔吐、食欲不振等)
浮腫・むくみ
発疹・蕁麻疹等
眠気
過敏症などが生じた場合は、投与を中止すること。
胃粘膜等に作用してしまい胃炎などを招く可能性があるため、可能な限り食後に服用するのが望ましい。胃が弱い場合は胃薬と共に服用するのが望ましい。
姉妹品・後発品
ゾロは無数にある。
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