メートル法
読み:メートルほう
外語:the metric system
フランス革命の副産物としてフランスで最初に考案された単位系で、本国フランスでは1801(享和元)年にメートル法が制定された。
概要
多くの単位が混在していたものの統一化を目的としたもので、まず長さの単位をメートルとして統一化した。
これを基準に、面積、体積、質量などの単位も統一化が図られた。
例えば質量はメートルを基準に、1dm3の水の質量を「1キログラム」とした。
亜種
メートル登場後、cgs単位系、MKS単位系、MKSA単位系など、いくつかの単位系に分かれ一貫性も失われてしまった。
そこで、現在ではこれらを統一した国際単位系として再定義され、利用されている。
普及
アメリカ
メートル法は現在の世界標準で、世界的に利用されている。が、唯一アメリカのみが日常的に利用していない。
実はアメリカでも1975(昭和50)年にメートル転換法が成立し、政府内ではメートル法を使用することが決まったのだが、転換は遅々として進んでいない。
科学者などはメートルを用いているが、それでも1999(平成11)年9月にはメートルとフィートを間違えたNASAの火星探査機が火星に墜落するという事故を起こしている。
日本
日本が度量衡法をメートル法に改正したのは1921(大正10)年。但し本格的に普及が始まったのは戦後である。
日本ではどうかというと、これも実は微妙に怪しい。テレビの画面サイズや自転車の大きさは今もインチである。
土地の面積も現在は平方メートル表記だが、この値はなぜか3.3で奇麗に割り切れ、坪となるものが多かったりする。
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