ヒペリシン |
辞書:科学用語の基礎知識 薬学・精神薬編 (BPHARM) |
読み:ヒペリシン |
外語:hypericin |
品詞:名詞 |
オトギリソウ科の植物である弟切草や西洋弟切草(SJW)などから得られる赤色の色素。別名ハイパーシン。
鬱病に効果があると考えられているが医薬品の扱いとはなっておらず、健康サプリメントのたぐいとして販売されている。
分子式C30H16O8、分子量504.45。CAS番号548-04-9。常温常圧乾燥下では黒色の粉末。
ヒペリシン
ヒペリシンは光線過敏症を起こす副作用があるため、服用後は紫外線に晒されてはならない。本物質を含む植物を食した家畜が日光に当たり皮膚炎や浮腫などを発症することが知られている。
また、本物質は肝臓で薬物代謝酵素チトクロムP450を誘導すると考えられており、その結果、同時に服用した他の薬物が分解されて効果が弱まってしまう。抗HIV薬や強心剤、免疫抑制剤等の効果を弱めたりする問題が既に知られており、そのような薬を利用している人はSJWを食べてはならない。
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