バイポーラトランジスタ
読み:バイポーラトランジスタ
外語:bipolar transistor
トランジスタのうち、少数キャリアと多数キャリアの両方を利用するもの。対するはユニポーラトランジスタ。
概要
トランジスタと呼ばれるものの中ではもっとも歴史が長く、いわゆる普通のトランジスタがバイポーラトランジスタである。
狭義に「トランジスタ」というときはこのタイプのものを指す。半導体増幅素子一般をさして広義に「トランジスタ」と言うときは、区別するためにバイポーラトランジスタという呼び方を用いる。
特徴
名称
「バイポーラ」の名の由来は、半導体理論で少数キャリアと多数キャリアの両方を利用して動作することに由来する。
現在実用化されている接合型と呼ばれるものはn型半導体とp型半導体をNPNやPNPの順にサンドイッチ構造にしたものである。NPN型とPNP型では、動作中の電流の向きが逆になる。
性質
ベース(Base)、コレクタ(Collector)、エミッタ(Emitter)という3つの電極が出ている。
ベース‐エミッタ間に微弱な電流を流すと、コレクタ‐エミッタ間にその数十〜数百倍の電流が流れる。ベース‐エミッタ間の電流が変わればそれに追従してコレクタ‐エミッタ間の電流も変わる。
この性質を利用して、増幅・スイッチなどの動作を行なう。
EIAJ
日本のEIAJ規格統一型番名称では、PNP型で2SAや2SB、NPN型で2SCや2SDという接頭辞が付き、その後に登録番号が続く。
例えば2SC1815などとなる。
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