ジョージアマックスコーヒー |
辞書:科学用語の基礎知識 化学物質・食品編 (NFOOD) |
読み:ジョージアマックスコーヒー |
外語:GEORGIA MAX COFFEE |
品詞:商品名 |
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概要 |
もともとはマックスコーヒーという製品だった。地元での通称は「マッコー」または「マッ缶」。
GEORGIA MAX COFFEE
特徴 |
由来 |
かつて、利根地域(千葉・茨城・栃木)のコカ・コーラは、キッコーマンを親会社とする利根コカ・コーラボトリングという会社だった。
この会社は、独自ブランドとしてマックスコーヒーを開発し、販売していた。
これには加糖煉乳(コンデンスミルク)などが入っていて、激甘なのが特徴である。
なお、この利根コカは、コカ・コーライーストジャパンの子会社になった後、コカ・コーライーストジャパンに吸収合併された。
製品史 |
米国コカ・コーラ本社や日本コカ・コーラは、コカ・コーラ自社製品以外をコカ・コーラの自販機に入れることを厳しく禁止していた。
日本では当初、各ボトラーが独自にコーヒー飲料を開発して販売していた。このため、全国的にジョージアブランドのコーヒーが発売されるよりも前から、当時の利根コカ・コーラボトリングは自社開発でマックスコーヒーを開発し、販売していた。
しかし、北九州コカ・コーラボトリングの開発したコーヒーが「ジョージア」ブランドとして全国の多くのボトラーから発売されるようになると、日本コカ・コーラより、利根エリアの自販機からマックスコーヒーを削除するよう強く指導されることになる。
しかし千葉ではマックスコーヒーの人気が高く、利根コカ・コーラの有力な収入源でもあった製品を削除するわけにはいかないため、利根ソフトドリンクという製造会社を作り別会社にすることで本社からの圧力をかわすこととなった。
その後、コカ・コーラ本社もマックスコーヒーをコカ・コーラのブランドとして認めることになり、ジョージアブランドを冠した正規のコカ・コーラコーヒーとして通常ルート経由で販売できるようになった。
このジョージア・マックスという訳の分からないブランド名は、日本の醤油屋が世界のコーラ屋に勝ったという証なのである。
ちなみに、ブランド名変更と同時に製造会社も利根ソフトドリンクから利根コカ・コーラボトリングに戻されている。
商標権 |
「マックスコーヒー」の商標権は、新潟にある株式会社鈴木コーヒーという全く無関係の会社が保有している。
この会社より商標の使用許諾を得て製造販売されている。
類似ブランド |
同様にして、神奈川県横浜市にはジョージア+明治屋Myコーヒーという二階建てデザイン缶のジョージア、「ジョージアマイコーヒー」があった。
地域展開化 |
全世界で味を統一させるというのは不可能で、一国であってもそれは同様である。地域ごとに味の好みには差があることは自明だからであり、珈琲でもそうであった。
日本においても、千葉周辺のジョージアマックスコーヒー、関東・東海・北海道のジョージアマイコーヒーという二強(?)がある程で、製品の削除が不可能と判断したコカ・コーラは、これを自社ブランドへ組み込む選択をした。賢明な判断である。
やがてコカ・コーラは、地域限定も含め、様々な風味のブレンドで製品展開を図るようになったのである。
リンク |
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