ジプレキサ |
辞書:科学用語の基礎知識 薬学・精神薬編 (BPHARM) |
読み:ジプレキサ |
外語:Zyprexa |
品詞:商品名 |
オランザピンを成分とするメジャートランキライザー(抗精神病薬)で、MARTA。メーカーは日本イーライリリー。
姉妹品に、主成分は同じだが口腔内崩壊錠に剤形が変更されたジプレキサザイディス錠がある。なお、ジプレキサザイディスは、抗精神病薬としては日本初の口腔内崩壊錠である。
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薬品の特徴 |
製品 |
2001(平成13)年6月4日発売。
2.5mg錠は薬品コード1179 044F 1029、識別コードLILLY 4112。薬価140.50円/1錠。
5mg錠は薬品コード1179 044F 2025、識別コードLILLY 4115。薬価262.20円/1錠。
10mg錠は薬品コード1179 044F 3021、識別コードLILLY 4117。薬価496.10円/1錠。
1%細粒は薬品コード1179 044C 1022、識別コード。薬価476円/g。
5mg錠は薬品コード1179 044F 4028、識別コード。薬価263.80円/1錠。
10mg錠は薬品コード1179 044F 5024、識別コード。薬価498.10円/1錠。
効果・効能 |
統合失調症(精神分裂病)薬で、その病気に伴う幻覚、幻聴、被害妄想などの治療に使われる。
医師によっては鬱病に使うこともある。
ごく少量を、神経性の頻尿に使うこともあるようだ。
用法・用量 |
成人にはオランザピンとして5mg〜10mgを1日1回経口投与により開始する。
維持量として1日1回10mg経口投与する。年齢や症状により適宜増減する。
ただし、1日量は20mgを超えてはいけない。
成分・添加物 |
規制区分 |
本剤は向精神薬であるため、2002(平成14)年3月18日厚生労働省告示第九十九号により、投与量は一回につき14日分が限度となる。
薬効薬理 |
統合失調症の原因として、大脳皮質前頭野でのドーパミンD1系の機能低下や、グルタミン神経系の伝達障害が疑われている。
ジプレキサは、大脳皮質前頭野でドーパミンとノルアドレナリンの遊離量を増やし、もってグルタミン神経系の伝達機能を回復させると考えられている。
作用機序 |
ジプレキサは様々な受容体に結合し、統合失調症における、陽性症状、陰性症状、認知障害、不安、鬱、などに広い効能を持つ。
ジプレキサは、次の受容体に高い親和性を示す。
ジプレキサは、次の受容体にやや弱い親和性を示す。
剤形 |
錠剤と細粒、口腔内崩壊錠がある。
錠剤は全て、割線のない、白色のフィルムコート錠である。
細粒は微黄色の細粒である。
錠剤は全て、黄色の素錠で、凍結乾燥製剤である。
風味等 |
僅かな塩味がある。
名称の由来 |
不明。
副作用など |
過眠の副作用のほか、過食傾向や血糖値の上昇、体重増加などの副作用が報告されている。
リンク |
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