コロイド
読み:コロイド
外語:colloid
媒質の中に、微粒子が分散している状態のもの。膠質、膠状質。このとき、媒質を分散媒、媒質内に存在する微粒子を分散相または分散粒子という。
目次
分類
特徴
組み合わせ
分散し続ける理由
分類
コロイドは、次のように分類できる。
乳濁液
(エマルジョン)
懸濁液
(サスペンション)
ゾル
(ソール)
ゲル
(ジェル)
特徴
組み合わせ
分散媒(媒質)、分散相(分散粒子)ともに、
固体
・
液体
・
気体
のいずれでも良い。
従って3
2
つまり9種類の組み合わせが考えられるが、全ての組み合わせがあり得るわけではない。最も多い例は分散媒が液体、分散相が固体のものと考えられるが、その一方で、分散媒・分散相共に気体というものは知られていない。
分散媒が気体というものは例が少ないが、例えば固体微粒子が気体の媒質内に分散する
煙草
の煙や、液体微粒子が気体の媒質内に分散する霧などが知られる。
分散媒
分散相
例
固体
固体
オパール
液体
気体
固体泡(発泡スチロール)
液体
固体
懸濁液
(泥水、墨汁、ペンキ、
牛乳
) (ゾル・ペースト)
液体
乳濁液
(
マヨネーズ
、木工用ボンド、アクリル絵の具)
気体
マイクロバブル(ビールの泡)
気体
固体
固体エアロゾル(煙)
液体
液体エアロゾル(霧、
スプレー
)
気体
‐
分散し続ける理由
分散粒子が一ヶ所に固まることなく、コロイドとして媒質内に均一に分散し続けているのは、ブラウン運動のためである。媒質
分子
は、常に分散粒子に衝突を繰り返している。
もしこの状態に、遠心分離機などで大きな
重力
を加えると、コロイド状態は破壊され、沈殿を発生させることができる。
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