カカオ |
辞書:科学用語の基礎知識 生物名編 (BBN) |
読み:カカオ |
外語:cacao |
品詞:名詞 |
アオイ科の常緑樹。その実に含まれる種子を食用とする。実と木を区別するため、木はカカオノキ、種子はカカオ豆ともいう。
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情報 |
分類 |
▼はAPG分類法における階層で、従来の階級にないもの。
科の下に亜科を置くこともある。
旧階層 |
古い分類法での階層構造は次の通り。
新エングラー/クロンキスト共にアオギリ科だったが、APG分類法で整理され、APG分類法ではアオイ科となっている。
生態 |
原産地は中南米の熱帯地域で、一説では南米のアマゾン河流域、ベネズエラ・オリノコ河流域とされる。
栽培適地は赤道直下で、赤道南北緯20度以内とされる。但し、全体生産量の75%は南北緯8度以内で栽培されている。
カカオは、気温の他に、豊富な水と水はけのよい土壌、湿潤な気候が必要となる。つまり充分な水分がなければ生育できず、幾ら暑くても砂漠のような所では生育できない。
熱帯の植物なので暑い気候を好むが、日本のような寒冷な気候でもかろうじて越冬はできるらしい。
特徴 |
学名 |
カカオの学名はTheobroma cacaoである。
うち属名Theobromaはギリシャ語起源の語で、θεοσ(theos)は「神」(god)、βρω~μα (bro~ma)は「食べ物」(food)を意味し、英語で「food of the gods」、つまり「神の食べ物」を意味する。
歴史 |
古代から、アステカ族やマヤ族がこの実を飲料として用いていた。
この実は時に、貨幣価値を持つほどに貴重なものとして扱われており、それがTheobroma「神の食べ物」の由来になった。
実 |
カカオの果実は、木にぶら下がるように実る。
果実の中には大きな種が大量にあり、この種子がチョコレートになる。
果実には果肉もあるが、カカオの実自体(実の果肉)は苦くて不味いため、食べられることはない。
リンク |
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