オゾン
読み:オゾン
外語:ozone

 O3酸素3原子からなる分子で、酸素分子(O2)の同素体。大気汚染物質の一つ。広い意味での活性酸素の一種。酸素中での放電で生成する。猛毒で、ほんの僅かでも生臭い悪臭がある。低濃度では無色だが、高濃度では微青色を示す。
 オゾンの酸化還元電位は2.07eV。強い酸化力を有し、すぐに他の物質に攻撃を仕掛ける性質があるため、殺菌や有害物質の分解などに使われることがある。これを利用して浄水処理の脱色・脱臭・殺菌などに使用されているが、オゾンは猛毒であり高濃度で吸い込むと肺水腫肺がんの原因となるため、脱オゾン装置の設置も必要不可欠となる。脱オゾンの方法には、還元剤洗浄、熱分解、触媒法などがある。
 コピー機の排気などにも含まれるが、あまり吸い込まないように注意。
 自然界のオゾン濃度は0.03〜0.04ppmだが、オゾン濃度0.1ppm程度で臭気と刺激を感じ、1〜2ppmの暴露を繰り返せば慢性中毒となり、15〜30ppmで小動物なら2時間以内に致死、50ppmで1時間の暴露で人間も死ぬ。
 オゾン(ozone)は、ギリシャ語のOzein(臭う)に由来するとされる。

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