エチレン
読み:エチレン
外語:ethylene
直鎖状アルケンの一。合成化学原料となる。
目次
物質の情報
製法
物質の特徴
用途
危険性
安全性
物質の情報
分子式C
2
H
4
。構造式CH
2
=CH
2
。
分子量
28.0。
沸点
竏104℃(101.3kPa)、
融点
竏169.2℃。CAS番号74-85-1。ICSC番号0475。
引火点竏136℃、発火点520℃、爆発限界は2.7〜36.0vol%(空気中)である。
IUPAC名はethene(エテン)であり、ethylene(エチレン)は慣用名として扱われる。
常温常圧では独特の甘いにおいのする無色の気体。
不飽和度
は1。
製法
工業的には、エタンを熱分解、あるいは石油留分(
ナフサ
や
重油
)を熱分解して得る。
物質の特徴
用途
主要な用途として、次のような
物質
の原料となり、また原体で果実の成熟にも用いられる。
ポリエチレン
酸化エチレン
塩化ビニル (塩化ビニール)
酢酸ビニル
エチルベンゼン
スチレン
アセトアルデヒド
エタノール
クロロエタン (塩化エチル)
エチレンプロピレンゴム
危険性
可燃性で、引火点も低く、また常温常圧下では気体であるため危険性が高い。その上、爆発下限界が低いため爆発の危険性も高い。
高温高圧下では分解爆発する。
運搬時の流動などにより
静電気
が発生し、その放電火花によって爆発する危険性がある。
安全性
慢性毒性
、
変異原性
も含め、特に問題となる毒性は報告されていない。
但し高濃度では空気中の
酸素
の欠乏を起こし、窒息を招く恐れがある。また液化エチレンが多量に
皮膚
に付着した場合は凍傷を生ずる。
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