アクリルアミド |
辞書:科学用語の基礎知識 化学物質編 (NSUB) |
読み:アクリルアミド |
外語:acrylamide |
品詞:名詞 |
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物質の情報 |
分子式C3H5NO。構造式CH2=CH-CONH2。分子量71.08。CAS番号79-06-1。ICSC番号0091。融点84.5℃。化学名2-propenamide。
アクリルアミド
物質の特徴 |
主な用途 |
様々な物質の原料として使われるほか、熱や紫外線によって重合して非水溶性のポリアクリルアミドとなり、これはトンネル工事や下水道、あるいはダム建設など主に水回りの工事において漏水防止剤や土壌凝固剤として使われる。
国によっては水道水の浄化にも使われる。
重合ゲル |
また重合したゲルは、生化学実験材料として欠かせない。
一般的にはSDS-PAGE(ドデシル硫酸ナトリウム-ポリアクリルアミドゲル電気泳動)の担体として使われることが多い。
毒性、安全性 |
多量に摂取すると神経毒性があり、劇物指定となっている。
また、国際がん研究機関(IARC)による発がん性リスクは2A(ヒトに対し発がん性を示す可能性がある)に分類されている。
物質の発生 |
ジャガイモや小麦、米のような炭水化物の多い食物を油で揚げたり焼いたりした場合などにも発生する。
ポテトチップス中に1ppm近い濃度で含まれることが2002(平成14)年、スウェーデンの研究グループにより発表され、WHOなどで話題となっている。
リンク |
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