しし座方向に存在する銀河団。かみのけ座銀河団と共にかみのけ座超銀河団に属する。
- 座標
- 赤経: 11h 44.5m
- 赤緯: +19°50′
- 距離
- 赤方偏移: z=0.0215
- 光が届くまでの時間: 約2.94億年 (z=0.0215から計算)
- 実際の距離: 約2.97億光年 (z=0.0215から計算)
- 銀河数: 250個以上
- 所属: かみのけ座超銀河団
- 視直径: 20′
同じかみのけ座超銀河団の「かみのけ座銀河団(Abell 1656)」と比べ、規模が小さく星の数も少ないためマイナーである。
この銀河団の中心部には明るい楕円銀河NGC 3842と巨大な渦巻銀河NGC 3861が存在する。
このうちのNGC 3842に太陽の100億倍の質量を持った超大質量ブラックホールが確認されており、発見時点では観測史上最大の質量を持ったブラックホールの一つだった。
主なもの。
- NGC 3816
- NGC 3821
- NGC 3834
- NGC 3837
- NGC 3840
- NGC 3841
- NGC 3842 ‐ この銀河団の中心銀河と目される。中心に太陽質量の100億倍の超大質量ブラックホールがある
- NGC 3844
- NGC 3845
- NGC 3851
- NGC 3857
- NGC 3859
- NGC 3860
- NGC 3861 ‐ 巨大な渦巻銀河
- NGC 3862
- NGC 3864
- NGC 3867
- NGC 3868
- NGC 3873
- NGC 3875
- NGC 3884
- NGC 3886
M66銀河群やM96銀河群が属するM96銀河群(別名、しし座銀河群)と名前が似ているが、別物である。たまたま近い方向に見えるが、距離を含め、宇宙空間中の存在位置が全く違う。
また、しし座方向の深宇宙に「しし座超銀河団」と呼ばれる超銀河団があるが、これも別物である。距離が全く違い、地球から4億5000万光年彼方にある。しし座銀河団から見ても1億5000万光年離れている。
用語の所属
宇宙
銀河群
かみのけ座超銀河団
関連する用語
かみのけ座銀河団