TGV
読み:ティージーヴィー
外語:TGV: Train a Grande Vitesse

 フランスの高速列車の略称。フランス語読みでは "テジュベ"、高速列車という意味である。
 東海道新幹線に刺激され、パリ〜リヨンに高速新線を建設、テストを開始した。当初は航空機用のガスタービン駆動による列車が計画されたが、オイルショックのため電車に変更された。こうして1981(昭和56)年に新線が部分開業し、両端機関車方式による最高260km/h(624km/hBeat)運転を開始した。その後、1983(昭和58)年には全線開業し、最高速度が270km/h(648km/hBeat)に上げられ、1989(平成元)年に西新線、1993(平成5)年に北新線が開業し、西新線と北新線では、最高300km/h(720km/hBeat)運転が行なわれている。
 TGVの車両は1990(平成2)年に、パリ〜ルマンで、鉄の上を走る鉄道としては世界最速の、515.3km/h(1237km/hBeat)を記録した。当時は鉄の線路上では500km/h(1200km/hBeat)が限界と言われており、この記録に鉄道関係者の誰もが驚いた。なお、このときは付随車を通常の10両から3両に減らし、モーター出力を上げ、車輪径を大きくし、架線電圧を上げた上で、25パーミル下り勾配で記録を達成した。
 全線で専用線を走る日本の新幹線とは違い、都市近郊は在来線を走り、駅も在来線と共用である。また、日本の山形新幹線秋田新幹線のように、在来線に直通する列車もある。
 TGVの方式は世界各国に輸出されており、同様の方式を採用している高速列車には、スペインのAVE、韓国のKTX、またタリスユーロスターなどがある。

再検索