L/Cカー
読み:エルスィー-カー
外語:L/C car: Long seat/Cross seat Car

 近鉄の、同じ車両でロングシートと回転クロスシートとを切り替え実現することが可能な車両。近鉄2610系(一部)、5800系、5820系(シリーズ21)などがこれにあたる。
目次

概要
 近鉄が1996(平成8)年に2610系の一部をL/Cカーの試作車として改造し、同年から大阪線、名古屋線で運転したのがはじまりである。
 同様の趣旨の車両は国鉄も試作したことがあったが、実用化には至らなかった。

特徴

運用
 これらの車両は、混雑率の高い朝夕ラッシュ時はロングシート、比較的空いている昼間時はクロスシートというように切り替えることができるので、昼間時は乗客サービスの向上となる。
 観光なども収入の一定の割合を占めている近鉄にとっては、昼間時のサービス向上に効果的な施策である。
 ただしこの切り替えは車掌が一括して行ない、乗客が切り替えることはできない。

路線
 このような運用をしているのは近鉄・奈良線近鉄・大阪線近鉄・名古屋線等である。
 京都線、橿原線等にも該当車両が走ってはいるが、終日ロングシートのままである。

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