票券閉塞方式
読み:ひょうけんへいそくしき
外語:tablet and ticket block system
単線における閉塞方式の一つ。
概要
スタフ閉塞方式では同一方向に連続して列車を発車できないため、先行列車には通票の代わりに票券を渡すことで同一方向に連続して列車を発車できるようにするもの。
方法
通常はスタフ閉塞方式と同じ方法で運用する。
片方の駅から連続して列車を発車させるときは以下のように取り扱う
- 駅間で連絡を取り合い、同一方向に連続して列車を発車させることについて同意する
- 列車を発車させる駅で、通票を票券箱に差し込むと票券が1枚排出される
- 駅長が票券に必要事項を記述する
- 先行列車に票券を渡す
- 出発信号を進行にし、列車を発車させる
- 先行列車が到着する駅に着いたら、到着駅の駅長は票券を受け取る
- 票券の内容が正しいことを確認し、列車を出発させる駅の駅長に列車が到着したことを伝える
- 列車を発車させる駅で、後続列車に今度は通票を渡す
- 出発信号を進行にし、列車を発車させる
- 後続列車が到着する駅に着いたら、到着駅の駅長は通票を受け取る
問題点
スタフ閉塞方式に比べれば運転効率は向上するものの、列車は通票がある駅からしか発車できないという問題がある。また、後続列車に対する保安度も高いとはいえない。
このため、多くの駅ではタブレット閉塞方式に移行していくことになる。もっとも、そのタブレット閉塞も次々と姿を消していくのであった。
現状
銚子電気鉄道、JR東海名松線などで細々と現存している。
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