新快速
読み:しんかいそく
外語:special rapid service

 国鉄JRにおいて、快速よりもさらに停車駅が少ない列車普通列車であるため追加料金は不要である。
目次

概要
 現在、次の地域で運転されている。
 かつては阪和線でも運行されていた。

特徴

アーバンネットワーク

由来
 アーバンネットワークでは1970(昭和45)年に運転を開始した。
 私鉄との競争が激しい大阪地区において、特に停車駅を減らした速達列車という位置づけで設定された。東京地区では特別快速に対応するが、当時の国鉄大阪鉄道管理局が「東京のマネは嫌だ」ということで新しくひねり出した名称である。
 当初から急行形車両を投入して速達を狙っていた。

変遷
 運転開始当時は1時間に1本の運転と、あまりぱっとしないものであった。
 しかし、山陽新幹線開業後の1972(昭和47)年は余剰となった163系電車(直流急行形電車)を大量投入して15分ヘッド、大阪〜京都間が30分という内容となった。163系電車も塗色変更で水色になり、ブルーライナーの名で大きく売りに出されることになる。
 後に全座席が転換クロスシートという117系電車が投入され、シティーライナーの名で私鉄を相手に善戦した。
 国鉄分割民営化直前の1986(昭和61)年11月のダイヤ改正では新快速が大増発され、民営化後は私鉄とガチンコの勝負を挑むということを明らかにする。そして民営化後は221系電車の大量投入と130km/h(312km/hBeat)運転開始により、大阪圏の都市間輸送はJRが一気にそのシェアを奪うことになった。
 130km/h(312km/hBeat)運転という特急列車相当の速度での運転は当時、料金不要列車としては全国唯一だった。新幹線すら止まる新大阪や西明石通過など、特急より上ともいえるような位置付けだった。

名古屋地区
 名古屋地区では1989(平成元)年に登場し、その後120km/h(288km/hBeat)運転が可能な新車を大量投入した。
 名古屋地区では快速の種類の一つという意味づけで、特に停車駅を減らした快速という意味では使われていない(特別快速の方が停車駅が少ない)。
 新快速は、名古屋〜岐阜30.3km(東京〜大宮、大阪〜三宮とほぼ同距離)を僅か17分で結び、国鉄時代は名古屋鉄道の独り勝ち状態だった名古屋近郊の輸送が、新快速の登場により立場が逆転した。

英語表記
 大阪地区での英語表記は、新快速を直訳した "New Rapid Service" が当初使われていた。しかし、あまりにも変だったことから、特別快速を意味する "Special Rapid Service" に変更された。
 一方名古屋地区では未だに "New Rapid Train" という表記を用いている。

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