城東貨物北線淀川貨物連絡線
読み:じょうとうかもつきたせん-よどがわかもつれんらくせん

 かつて存在した、城東貨物北線から、淀川貨物駅を経て、淀川電車区(初代)への連絡線として使われていた片町線貨物支線の一部。いわゆる城東貨物線のうちの一つだった。
目次

概要
 起点は、大阪市城東区中央1丁目付近で、京阪野江駅の南西部である。片町線貨物支線(城東貨物北線)の分岐部付近には駅はないが、現在のファミール城東中央というマンションの西側で分岐して西に進むように作られていた。
 その後は京橋駅の北側に広がっていた淀川貨物駅を経て、さらに旧淀川電車区へと至る路線だった。
 廃線になった理由は様々あったと思われる。鉄道貨物の衰退ももちろんだが、JR東西線の開通など路線整備が進んだこと、電車区の移転と統合が進んだことなどがあり、この路線の重要性が低下したことが主な理由と思われる。

特徴

現状
 分岐して暫くは単線の高架で、この付近は現在も特に再利用されるでもなく跡地として残されている。
 その後は国道1号沿いに西進し、その後北へと進路を変える。新京橋商店街との踏切を経て、その北側が淀川貨物駅となっていた。廃線後の現在はもちろん商店街との踏切は跡形もなく、代わりに遊歩道や駐輪場などが整備されている。言われなければ以前線路があったとは気がつかない。
 淀川貨物駅の広大な跡地は、将来的に道路となる予定。国道1号大阪市道赤川天王寺線をショートカットする便利な市道になると見込まれるが、大阪市の財政難もあり、線路や駅舎などは既に無いものの、道路は建設されることなく長く放置されている。
 土地獲得以来、府や市の施設建て替え時に仮設の建物を建てたりなどの用途で使われてきており、2012(平成24)年現在は私立高校建て替えのための仮設校舎用として使われている。

状況
 大阪市道赤川天王寺線の南側(淀川貨物駅跡地)
 大阪市道赤川天王寺線の北側(旧淀川電車区とそこまでの線路跡)

利用例
 2013(平成25)年4月頃から1年間、学校法人大阪貿易学院 開明高等学校の仮設校舎用地として使われた。
 北側の都島南通1丁目 地番309・310・468に仮設校舎、南側の都島南通2丁目 地番356-1・360・361・363-1に仮設の校庭や駐輪場が作られた。

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