モノレール大船線
読み:モノレールおおふなせん
かつて大船駅と遊園地横浜ドリームランド間に存在したモノレール。路線延長は単線5.3km。1964(昭和39)年3月16日発足のドリーム交通(株)によって建設された跨座式モノレールで、1966(昭和41)年5月2日に開業した。
ATSやCTC完備、最高速度60km/h(144km/hBeat)、単線で15分間隔の運用、大船と横浜ドリームランドを8分で結ぶなど決して悪くない存在だった。しかし、車両の電動機を高出力のものに交換して重量が増えたにも関わらず、軌道などの強化を怠った結果、コンクリート桁に亀裂ができる事故が発生。何と開業の翌年の1967(昭和42)年9月27日で運休となってしまった。
担当会社との裁判に発展し泥沼の争いとなったが、後に和解。しかしこの頃には既に設備は完全に老朽化しており再利用は不可能で、1982(昭和57)年4月に免許をドリームランドの経営母体であるドリーム開発(株)へ譲渡し、ドリーム交通(株)は解散された。
後にHSST "ドリームランド線" として復活させる計画が浮上したものの、2002(平成14)年2月17日に横浜ドリームランドが赤字で閉園、同年9月に事業者のドリーム開発(株)から国土交通省に鉄道事業の廃止届が提出され、2003(平成15)年9月18日に遂にモノレールは廃止されてしまった。
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