整備新幹線
読み:せいびしんかんせん
外語:projected Shinkansen
1973(昭和48)年に制定された「全国新幹線鉄道整備法」に基づいて建設される新幹線のうち、次期建設候補となっている路線の総称。
概要
1977(昭和52)年に国鉄の財政悪化を理由として工事が一旦凍結されていたが、JRが発足した年、1987(昭和62)年に凍結が解除された。
1989(平成元)年に工事費の負担割合が決定され、JRが50%、国が35%、地方自治体が15%となった。1992(平成4)年にいわゆる「3線5区間」がフル規格で着工され、一部区間では工事が終了し、他の区間も工事が進んでいる。
特徴
整備5線
1987(昭和62)年の凍結解除時に優先的に着工が決定されたのは次の路線で、これらは「整備5線」と呼ばれる。
- 青森〜札幌
- 盛岡〜青森
- 高崎〜富山〜大阪
- 福岡〜長崎
- 福岡〜鹿児島
3線5区間
フル規格で着工された「3線5区間」は、次の通り。
このうち高崎〜長野は1997(平成9)年に完成し、長野新幹線の愛称で営業されている。
また、東北新幹線の盛岡〜青森のうち、盛岡〜八戸が2002(平成14)年に開業した。
九州新幹線の八代〜西鹿児島についても、2004(平成16)年に開業した。
問題点
国自体が莫大な借金を抱える現在、他の政策との絡みもあり、新たな新幹線の建設に疑問の声が多数あるのも事実である。
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