機械式振り子
読み:きかいしきふりこ
外語:mechanical pendulum system
振り子装置の一。機械の力で強制的に車体を傾けるもの。
理論的には傾斜角は8度程度まで可能である。このとき半径300メートルのカーブを240km/h(576km/hBeat)で通過でき、欧米では営業運転直前まで研究が進み、車両も製作された。しかし、この半径300メートルのS字カーブ部分で、車体を反対側に傾けるのが間に合わないという問題が発生し、理論通りの性能を発揮できずにいる。
日本では、昭和30年代に小田急電鉄などが中心となって研究が進められたが、突然中止となってしまった。理由は明かされていないが、現在でも、突然の誤作動や不作動のときにどうするかといったフェイルセーフの問題が残っており、まだ導入している鉄道会社は無い。
ちなみに現在日本で使われているのは、自然振り子や制御振り子である。
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