トロリー線
読み:トロリーせん
外語:trolley wire
電車線の一つで、吊り架線のこと。
概要
次のような、パンタグラフと接触する電線のこと。
特徴
要求仕様
抗張力が大きく、耐熱性、耐摩耗性が良いことが必要とされる。
一般的には硬銅が用いられるが、特に耐熱性が求められる場合は銀入り銅が用いられる。
また、最近では耐摩耗性に優れた錫入り合金や、新幹線の高速用トロリ線として、アルミに鋼芯を入れたものや、銅に鋼芯を入れたものが実用化されている。
形状
形状は円形、円形溝付き、台形溝付き、異形など様々なものがある。
日本では円形溝付きトロリー線が広く採用されている。
饋電線
集電装置との摩擦による機械的強度を保つために、電気抵抗が通常の電線よりも高い。
長距離になると電圧降下を無視できなくなるので、一定間隔で饋電線(きでんせん)から電力を供給する。
表記
JIS E 2101(みぞ付き硬銅トロリ線)や、JIS E 2102(円形硬銅トロリ線)では「トロリ線」と表記されている。
このため技術関係一般では「トロリ線」という表記を用いることが通例である。
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