Ultima VII |
辞書:萌色用語の基礎知識 ゲーム・ソフト編 (GSOFT) |
読み:ウルティマ-セブン |
外語:Ultima VII |
品詞:商品名 |
1992(平成4)年にIBM-PC用として発売されたコンピューターロールプレイングゲームでUltimaシリーズの第7作目。非常に広大な内容であり、The Black Gate(本編)、the Forge of Virtue(追加シナリオ)、Serpent Isle(Ultima VII part 2)、the Silver Seed(Ultima VII part 2 追加シナリオ)の4作品が発売された。
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あらすじ |
The Black Gate |
人間とガーゴイルが和解してからアバタールは地球に戻った。アバタールは地球で悠々自適な生活を送っていたが、ある日テレビの画面に謎の人物が現れ彼はこう宣言した。「ブリタニアは新たなる啓蒙の時代に入った、ブリタニアもお前も我がガーディアンにひれ伏すことになるだろう」。
ブリタニアに何かが起こっている。アバタールがストーンヘンジに向かうとそこにはムーンゲートがあった。それをくぐるとトリンシックに移動した。早速イオロと再開したアバタールは、イオロからアバタールがブリタニアを離れてから200年が経過したと聞かされる。
残忍な殺人事件の現場に現れてしまったため、アバタールはいらぬ疑いをかけられてしまった。アバタールはイオロと協力してその誤解を解き、ようやくトリンシックの街から外に出たのである。そして、200年の間に空前の発展を遂げていたブリタニアを旅することになった。
ガーディアンはフェローシップという宗教団体に偽装し、巧妙に徳を歪ませた教義を広め、人々の心を支配しようとしていた。そして、ガーディアンをブリタニアさらには地球に大量に送り込むためのブラック・ゲートを構築し、制覇しようとしていた。
アバタールはフェローシップの教祖バトリンの正体がガーディアンであることを暴いてその陰謀を打ち破り、さらにはブラック・ゲートを破壊することに成功したが、自分自身も地球に帰る手段を失ってしまったのであった。
The Forge of Virtue |
海中に沈んだエクソダスの居城Isle of Fireが再び浮上した。ガーディアンを追ってアバタールはIsle of Fireの探索を行なう。
Serpent Isle |
ブラック・ゲートの破壊後、フェローシップの教祖バトリンの本拠地が発見された。その検分で見つかった計画書によれば、エクソダス滅亡時の地殻変動で滅亡したと思われていたソーサリア世界のひとつであるSerpent Isleがガーディアンの手にすでに落ちており、そこからブリタニアを征服する算段になっていたのであった。
アバタールとアバタール・コンパニオンはガーディアンを追ってSerpent Isleに乗り込み、その野望を打ち砕くため冒険をすることになった。
the Silver Seed |
Serpent Isleの過去はオーダー軍とカオス軍による戦乱が行われていた。その戦乱のため世界のバランスが不安定になっていることに気づいたアバタールは、太古のSerpent Isleに行き世界のバランスを保つSilver Treeを蘇らせるための冒険に出た。
用語解説 |
ガーディアンがブリタニア征服のために作った宗教団体。八徳の内容をより高めるための集団を謳っている。実際には八徳を巧妙に歪ませたガーディアンによって都合のよい解釈を世に広めるのがその目的である。また狂信的な信者はガーディアンの陰謀のための活動をしている。
その陰謀が明らかになった後、ロード・ブリティッシュにより非合法化、解散させられる。
名称の元ネタは指輪物語第1部の「旅の仲間」(The Fellowship of the Ring)から。
ブリタニアを支配しようとする謎の存在。ビジュアル的には赤い悪魔。
強大な力を持ちながら、ロード・ブリティッシュやアバタールを殺してしまうといった直接的な手段を取らず、人々の心を操作して世界を破滅させるという手段を取るのが特徴。なぜそのような回りくどい手段を取るのかについては、その存在理由に求めることが出来る。
ガーディアンはこれまでにいくつもの世界を制覇し意のままに操っている。そして今回、ついにブリタニアさらには地球がその標的としたのである。
ガーディアンの正体はUltima IXで明らかになる。
ブリタニアの地下から採掘できる鉱石。魔法による鍛錬で非常に軽くて強度、威力のある武器や防具を作ることが出来る。
フェローシップもブラックロックを大量に集めているらしいのだが?
特徴 |
システムはUltima VIをさらに強化したものであるが、あまりにもその強化の度合いがすごすぎてもはやまったく別のゲームに仕上がったといってよいだろう。
ゲームはリアルタイムとなり、小鳥はさえずり、雲は流れといったビジュアル的な部分に加え、アイテムやそれを使った行動が充実している。NPC、特に敵役の設定の良さは特筆すべきもので、メインシナリオ、サブシナリオの内容の充実など他のどのRPGを見渡しても足元に及んでいなかった。当時の技術のすべてが結集されたRPGの最高傑作である。現にゲームデザイナーでUltima VIIを一番のRPGと評する人は今なお多い。
なお、このときのゲームシステムは次回作のUltima VIIIとUltima Onlineに引き継がれている。
日本における扱い |
ポニーキャニオンがゲームソフトの開発から撤退した後、移植を引き受ける会社がいなくなってしまったため日本語版は存在しない。
スーパーファミコンで何かが発売されたようだが、その移植の出来の悪さからUltimaファンは当然のように黒歴史の扱いをしている。そもそも、ハードディスクにインストールするような大容量のゲームをスーパーファミコンで再現できるはずもなかった。
リンク |
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