宇宙海賊ミトの大冒険
読み:ステラバスターミトのだいぼうけん
外語:stellar buster mito

 1999(平成11)年のテレビアニメ
目次

あらすじ
 のどかな田舎町を舞台に繰り広げられるスペースオペラ
 外国で仕事をしている母親と再会する葵少年。だが、実は母親の姿は仮の姿。着ぐるみのような母親の身体を脱ぎ捨てた中には、メガネをかけた小学生くらいの宇宙人女の子、宇宙海賊のミトがいた。実は葵は宇宙人と地球人のハーフだったのだ。この日を境に、葵の平凡な人生は波乱万丈な人生になってしまった。

概要
 第一期は、テレビ東京では1999(平成11)年1月4日から3月29日まで。
 毎週月曜25:15〜25:45放送
 本放送は深夜帯の放送であったが、一部地方では放送が夕方に行なわれていた。
 2000(平成12)年1月25日にDVD-BOXが発売された。
 

特徴

舞台
 ストーリーの大半が天野原町を舞台とするので、「ご町内SF」ともいわれる。
 タイトルに反し、あまり大冒険はしていない。まんが版の最後では「人生という大冒険はまだまだ続くんだからね」といった事を述べ、うまくまとめている。

王道
 作品全体にレトロな印象、古くささを与えているのは、王道アニメ風味を出すためで、仕様である。
 主題歌で「ミトミト!」などとしている点も王道を意識し、二作目が一作目ほど面白くないのも王道であるが、渡部高志監督でありながら傑作と評価されている点のみ、ややイレギュラーである。

モデル
 天野原町は、旧栃木県塩谷郡喜連川町(現さくら市)と神奈川県小田原市をモデルにしている。
 さくら市の公式サイトより、ご当地紹介のファンページへのリンクがある。

ポケモンショック
 予算不足のせいと思われる艦隊のCG使用が、その他の絵から浮いていた。
 1997(平成9)年12月16日に起きたポケモンショックの影響を直接受け、本放送期間中、オープニングの一部が差し替えられたり、コマ数が減らされたり、明度が下げられたりした。
 その皮肉か、第4話「大変な蛍祭り!の巻」の夜店で、ピカチュウに似たぬいぐるみの目の部分にモザイクをかけた射的の的が描かれている。

後続作品

小説
 アニメ二作の間を埋める形で「宇宙海賊ミトの大冒険 逆転宇宙の大怪人!」がある(志茂文彦著、ソニー・マガジンズ文庫―AXシリーズ)。

第二期
 続編として、「宇宙海賊ミトの大冒険 2人の女王様」も放映された。前作の終わりで女の子になってしまった葵が、銀河王国の女王として戦う話である。
 ちなみにテレビ欄では「ミト2」と表記されることが多かった。
 テレビ東京では1999(平成11)年7月12日から10月4日まで同時間帯に放送された。
 作品はDVD化されている(全6巻)。
 
 
 
 
 
 

ドラマCD
 これら全ての続編として、「宇宙海賊ミトの大冒険 ミトよ永遠に!」があり、この作品をもって本作は完結している。
 

漫画版
 氏原大輔の作画で、まんが版が角川書店から全二巻で刊行されている。
  1. ISBN978-4-04-712204-8 (1999(平成11)年9月)
  2. ISBN978-4-04-712239-0 (2000(平成12)年7月)
 第一巻がアニメ第一期、第二巻がアニメ第二期に相当するストーリーである。
 原則アニメに即しているが、オリジナルキャラもあり、また短編であるため各所が省かれている。

スタッフ・キャスト

スタッフ(第一期)

声の出演

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