ラブひな (まんが)
読み:らぶひな
外語:LOVE HINA
赤松健著作のラブコメまんが。講談社、週刊少年マガジン連載。連載期間は1998(平成10)年第47号から2001(平成13)年第48号まで。全14巻。冴えない主人公の周りに個性的な各種美少女がわんさか出てくるという、作者自らが断言する「ギャルゲー的設定&シチュエーション」を狙った作品。
前作 "AIが止まらない" よりの人気も引き継ぎ、連載当初から人気を博した。但し一般的なマガジン読者とはやや異なる読者層が付いており、これらのコアなファン層を狙い、マガジン作品中でも異例の数のグッズ(テレホンカード等)が作られた。前作は週刊連載のスピードに作者がついていけず、月刊の増刊誌へ移動する羽目になったが、この作品は人気が出ていることもあって週刊連載を維持している。但し1話当りの所要日数は8日と全く週刊ペースに追いついていないので、高頻度で "作者取材" が発生して休みとなる。
勉強もスポーツもいまいちなさえない2浪の浪人生浦島景太郎は、15年前に女の子とした "大きくなったら一緒に東大へ行こう" という約束を果たすため、無謀にも東大を目指していた。そんな彼は親にまで見放され祖母の経営するひなた旅館を頼るが、そこは今では旅館ではなく男子禁制の女子寮 "ひなた荘" となっていた。しかも祖母は世界一周の旅に出てしまっており、景太郎はひなた荘の管理人にされてしまう…。そんな景太郎と女ばかりのひなた荘の住人達とのドタバタや、ヒロイン成瀬川なるとのなかなか進まない恋愛関係、名前も覚えていない "約束の女の子" の正体などを軸にストーリーは展開する。
主な登場人物は浦島景太郎の他、ヒロインであり同じく東大受験生である成瀬川なる、内気な少女で妹タイプの前原しのぶ、謎の外国人で機械おたく(?)のカオラ・スゥ、剣の達人で硬派の青山素子、酒とギャンブルが好きな紺野みつね(通称キツネ)と、各種女の子よりどりみどりのひなた荘住人を中心に、寮長で景太郎の叔母の浦島はるかや、沖縄出身で大ボケ虚弱体質の美少女乙姫むつみ、なるの元家庭教師であこがれの人である瀬田、瀬田の養女サラなどが登場する。
この作品の影響で東大受験を希望する(無謀な)学生が大量に出現した。また、当の東大において "東大新聞(週刊 東京大学新聞)" 紙上で作品および登場人物についての紹介、作者インタビューなどが掲載されている。ちなみに同紙での連載 "東大キャラを探せ" の第1回が成瀬川なるであった。
2000(平成12)年にはその高い人気からアニメ化、および複数のゲーム化も実現された。さらに平成13年度第25回講談社漫画賞少年部門も受賞した。
再検索