地デジカ
読み:ちでじか

 地上デジタルテレビジョン放送のマスコットキャラ。
目次

概要
 日本民間放送連盟(民放連)が、PRキャラとして2009(平成21)年4月27日に発表した。
 以前はSMAPの草〓剛メンバーだったが、不祥事発生により急遽仕立て上げられた(と思われるクオリティの)キャラである。
 公称「鹿」とのことである。角があるので、恐らく雄の鹿なのであろう、

特徴

容姿
 体色は全体的に白。頭頂に若干黄色い毛がある。
 黄色い特等的な衣装を着ている。黄色なのは、間もなくアナログ放送が停止されることへの注意喚起の意味があるとする。
 頭には二本の角があり、地デジロゴと同様の形状である。角は真っ直で、途中に電波を意味する波状のものが付いている。これは受信アンテナを意味するとしている。


 黄色い服(?)に「地デジカ」と書かれている。
 この服が、スクール水着ないしレオタードに見えるとして評判となった。ただの「水着」ではなく「スクール水着」と限定するところが、ネットワーカーの趣向をよく反映していると言える。
 あまりにも「やっつけ仕事」の香りが漂うため、本来は裸の鹿だったが、先の問題のため、テレビ局にあった衣装を急遽適当に着せたのではないか、などの憶測が飛び交った。
 民放連によれば、衣装の形状そのものには深い意味はないとし、時期に応じて着せ替える予定としている。

擬人化
 例によって、ネットコミュニティでは擬人化が進められた。
 誰が決めたわけでもないが、概ね、角と耳のある「女の子」で、スクール水着ないしレオタードを着ている。鹿の角が雄にしかない点などは、深く考えない方向性のようである。
 そして例によって、その服を脱ぎだした、などの時事ネタを含めたシチュエーションのイラストが、pixivその他に散乱することになった。
 元のデザインが酷すぎたので、良いものにしようという勢いが加速したものと思われる。

著作権関係

権利
 地デジカの著作権は日本民間放送連盟(民放連)に存在する。
 民放連によると、転載はむろん、二次創作の掲載すら厳しく禁じると表明している。
 このような高言を吐いたことから、日頃からテレビ局を好ましく思っていない多くのネット層から反感を買うこととなった。
 「萌え」で地デジ普及に一役買うかと思われたところ、わざわざ味方を敵に回し、受け入れられるプロセスを自ら潰した。客商売は構ってもらえるうちが華だが、空気が読めていない。このような態度ゆえ、テレビはどんどんと衰退をしたのだろう。

恥デジカ・アナロ熊・アナロバ
 地デジカのパロディ「恥デジカ」を掲載し、おちょくるサイトのために、次のようなドメインが次々と取得された。
 もはや全て消滅した。ドメイン権利切れの後、広告サイトがドメインを継承するものもあった。
 少し赴きの違うサイトもあった。既に残っていない。
 サイトはないが、次も既に取得されていた(2009(平成21)年5月8日現在)。
 また地デジカに対抗し、次のようなパロディも生まれた。
 アナロバは、2013(平成25)年2月時点でのドメインは残っているがコンテンツは消滅している。
 「恥デジカ」含めたこれらに対しての民放連の公式見解は発表されなかった。

二次創作
 二次創作禁止令で一気に興ざめの様相かと思われたが、これが「挑発」と受け取られ、逆に二次創作イラストが爆発的に増えるという効果を生んだ。曰く「民放連の傲慢が怖くて同人が出来るか!」とのことである。
 pixivでは「挑発的」なイラストが増えた。
 その他、様々なシチュエーションの作品が存在する。

民放連による著作権侵害
 著作権を聲高に言う民放連が、自ら著作権の侵害をした。
 地デジカの公式資料に記されたプロフィールは、Wikipedia日本語版の「シカ」が出典であり、その出典を明記することなくほぼ丸写しをしていた。
 これは明確な「GFDL違反」であったため、民放連に対して問い合わせが殺到。これに対し民放連は「問題があったとすれば速やかに対処したい」と表明、2009(平成21)年5月8日付けで次のように説明し、記述を修正した(全文引用)。
 「What's 地デジカ」(2009.04.27)の一部訂正について
 この度、4月27日に公表した資料「What's地デジカ」(2009.04.27)のうち、地デジカとは何かを説明した文章の一部は、フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」を参照して作成したものであり、その引用・加筆にあたり必要な手続きをとっていないことが判明したため、該当箇所を削除し、同資料を訂正いたしました。
 この発表において、著作権侵害があったかどうかについては言及を避けている。
 読売新聞2009(平成21)年5月9日03:04(8日@794)付報道によると、民放連は次のように述べたとする。
 ウィキペディアを参照したことは確かで、出典を明記するなど必要な手続きをしていなかった。当該部分を削除することでおわびに代えさせてもらいたい
 謝罪は拒否し、無かったことにするという方針からネットでは「消せば済むのか」という批判が殺到。「万引きして、『当該商品を棚に戻すことでおわびに代えさせてもらいたい』ではふざけてるとしか思えない」「さすが言い逃げ隠蔽のプロ集団だけあり、体質がよく出ている」などと酷評された。

あの鹿はいま
 地デジカなど完全に忘れ去られた2012(平成24)年2月25日頃、日本中の天才が集結する西の名門大学「京都大学」に、「折田先生像」として登場した。
 
 これについても、民放連からのコメントは特になかったようである。

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