初音ミク
読み:はつね-みく
外語:HATSUNE MIKU

 クリプトン・フューチャー・メディアより発売された、音声合成ソフトウェア「初音ミク」の、イメージキャラクターの名。
目次

特徴

キャラ
 キャラクターデザインはKEI、音声は声優・アニメソング歌手の藤田咲が担当した。
 初音ミクの名前の由来は、「まだ見ぬ未来から、初めての音がやって来る」。
 初音ミクを上手く用いると、あたかも人間が歌っているかのようなリアルな歌声を作ることができる。なお、キャラクターはパッケージに描かれるのみであり、実際のソフトウェアには登場しない。

容姿

適応
 アイドルポップス系を得意とする。
 これまでの経歴をみると、こぶしをきかせた演歌から、ジャズのスキャット、そしてテクノやハードなメタルまで幅広く利用されている。

初音ミク

公式設定
 初音ミクという「キャラクター」の設定は、次の通りとされている。
 得意なテンポと音域は目安で、実際にはより幅広い範囲で歌うことができる。

非公式設定
 ネットワークでは、初音ミクは「ネギ」が好きという、謎の設定が追加されている。
 これは、多くの人の手により動画作品が作られ公開されていくうち、成り行きでこのようになった。

ネギ
 まず、「ネギ」は、本作とは全く無関係だが、週刊少年ジャンプの作品を原作とするアニメ「BLEACH」に由来する。
 第二話で、ヒロイン井上織姫が長ネギを回す芸当、通称ネギ回しを披露してみせた。この珍奇な行動がネットワーカーの琴線に触れ、このアレンジ作品などが幾つか生み出された。

Ievan Polkka
 Ievan Polkkaとは、フィンランドのグループLoitumaの歌う曲である。
 不思議な曲調に加え、フィンランド語という日本人には聞き慣れない言語であった。これもまたネットワーカーの琴線に触れ、このアレンジ作品などが幾つか生み出された。

ネギ+Ievan Polkka
 この二つが融合する日が来た。ある者により、Ievan PolkkaをBGMに井上織姫が延々とネギ回しをする動画が作られたのである。
 どのような意図があったのか全く分からないが、この奇跡の融合は外国人によってなされたとされる。
 後に井上織姫は「ロイツマ・ガール」と呼ばれるようになる。ネギ+ロイツマ・ガールは2006(平成18)年4月下旬頃から流行が始まり、関連作品が作られるようになったとされる。

ネギ+Ievan Polkka+ミク
 初音ミクが発売され、Otomania氏によりミクが歌うIevan Polkkaが作られた。そして、たまご氏によりまんがチックにデフォルメされたミクが描かれ、この絵を用いてOtomaniaにより動画が作られ、「VOCALOID2 初音ミクに「Ievan Polkka」を歌わせてみた」として公開された。
 このデフォルメされたミク(後に「はちゅねミク」と命名)の愛らしさ、ミクの歌声、そしてIevan Polkkaの曲のノリの良さなどによりニコニコ動画で大流行し、この影響で初音ミクにネギが定着した。
 最初はネギを振るだけだったのだが、その後美味しそうにネギを食べる動画が作られるようになり、初音ミクの好物はネギという非公式設定が自然成立したのである。

華麗なる戦歴
 ただの音源ソフトの、ただのマスコットのはずだった初音ミクだが、実は「歴戦の勇者」である。しかもその敵は、揃ってただ者ではない。
 単なるボーカロイド、楽器としての存在を超え、古い悪しき体制打破のために戦う、何やらとんでも無い存在となっている。
 勝利といえる程の戦果はないが、敵側に大打撃を与えたことは紛れもない事実。しかも、初戦で電通という点も特徴である。
 言うなれば、民衆を導く自由の女神((C)ウージェーヌ・ドラクロワ)と言ったところである。

ミクのはじめて
 ミクの、各種はじめて記録。

ニコニコ動画
 ニコニコ動画における記録は次の通り。早い分、調整が出来ていないため、耳に痛い音が多い。
 まめちしきな。

YouTube動画
 確認できる範囲の最古のオリジナル曲はYouTubeにもあった。
 2007(平成19)年9月8日投稿のP@r@dox Love (Bomb Classic club mix)である。
 ニコニコ動画にある「僕なりの 3rd DEMO REMIX」と同じ作者で、名はsoundroot。ニコニコ動画では「爆音P」のプロデューサー名で呼ばれている人の作ではあるが、これも既に残っていない。

トリオ
 ニコニコ動画の作品では、初音ミクに加え、赤い服の女の子と青い髪の男の子を加えたトリオで登場することがある。
 この二人は、旧製品VOCALOIDシリーズのキャラクターであり、赤い女の子がMEIKO、青い男の子がKAITOである。

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