将官 |
辞書:軍事用語の基礎知識 軍人システム編 (AUNIFSYS) |
読み:しょうかん |
外語:general |
品詞:名詞 |
軍隊の階級において、大将・中将・少将の階級、及びそれを持つ者のこと。
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概要 |
将官は士官の階級を三つ(将官・佐官・尉官)に大別した場合に最上位に位置するが、単に最上位というだけではなく、特別な階級である。
元来、恒久的な部隊の最大組織が連隊(艦)で、最高の階級も大佐であり、将官は戦時に特に任命される地位であった。将官が陸空軍では「将軍」、海軍では「提督」、さらには「閣下」と尊称で呼ばれ、日本軍においては、位階も尉官・佐官の奏任官に対し、勅任官・親任官となるのもこのためである。
特徴 |
アメリカ海軍 |
アメリカ海軍においては長らく大佐が最高階級であり、将官は存在しなかった。
これは、ヨーロッパの旧世界から独立して出来たアメリカにとって、ヨーロッパ貴族からの歴史的由来を持つ将官の階級や名称を用いるのを嫌ったためである。しかし大佐では艦の最高指揮官である艦長にしかなれないので、艦隊を編成する場合には必要に応じて指揮官に代将の称号を与えてしのいでいた。
アメリカ海軍で将官の階級が定着するのは南北戦争以降のことである。ただ、将官の階級が登場しても、それは長らく一時的な階級でしかなかった。
例えば第二次世界大戦前のころは少将が終身最高階級で、中将や大将は中将職あるいは大将職と定められたある特定のポストに就いたときの一時的なものであった。このため、大東亜戦争開戦時に太平洋艦隊司令長官であったハズバンド・E・キンメル大将はその職を解かれた際に少将に戻っている。
自衛隊 |
自衛隊では将・将補が将官にあたる。
リンク |
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