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MR
辞書:国土用語の基礎知識 車編 (ECCAR)
読み:エムアール
外語:MR: Midship engine Rear drive
品詞:名詞

エンジンが前後の車軸の間にあって、後輪を駆動する駆動方式のこと。通称ミッドシップ。

一番の重量物が車の中心近くに集まるため、運動性能が良いとされる。その反面、レイアウトが厳しくなり、車の挙動もシビアになる傾向にあるので、市販向けとしては難しい車になる。このため、極一部の限られた車にだけ許される、とても贅沢なレイアウトである。

日本ではトヨタ自動車が1984(昭和59)年に発表したMR2で、国産としては初めてこの方式を採用、庶民でも買えるMRとして話題をさらった。ただしMR2のようなリアエンジンの場合、市販車ではコストの問題や構造上の制約から重量配分がリア寄りになりがちで整備性にも問題がある。

リアエンジン型ミッドシップの欠点を解消するため、FRを発展させ、フロントに置いたエンジンを出来るだけ後ろ寄りに配置し、理想的な重量バランスを目指したフロントミッドシップも存在する。国産ではマツダRX-7やスズキ カプチーノがこれにあたり、海外ではアメリカンスポーツやロータス スーパー7が有名である。

一部、ワンボックスカーでもミッドシップのものもある。

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