日本道路公団
読み:にほん-どうろこうだん
外語:JH: Japan Highway Public Corporation

 かつて存在した、日本の有料道路(高速道路一般有料道路)の殆どを建設、維持、運用管理する公団で、日本道路公団法に基づく特殊法人
目次

概要
 1956(昭和31)年4月16日設立。
 組織のトップは社長ではなく総裁と呼ばれた。
 総裁は2003(平成15)年までは藤井治芳(ふじい・はるほ)だったが、あまりにも愚かだったため、10月24日に石原伸晃国土交通大臣に解任された。
 最後の総裁は2003(平成15)年11月20日に就任した近藤剛である。
 日本道路公団は、次の道路関係四公団民営化関係4法に基づき、2005(平成17)年10月1日に三つの株式会社に移行した。
 該当する会社は次の三社である。

特徴

基本料金
 日本道路公団管理の高速道路の料金は、原則として150円/回(ターミナルチャージ)+24.6円/kmで、消費税を加算した後、50円単位に四捨五入(24捨25入)したものだった。
 また走行距離が100km〜200kmなら100kmを越える分の対距離料金が25%割引、200kmを超える分については30%の割引があり、長く走行するほどkm当りの料金単価は下がる(長距離逓減制)ことになる。

例外料金
 なお、建設費が高いなどの理由でkm当りの料金が画一料金区間より高い区間も存在した。
 東名の東京〜厚木、東北道の川口〜加須、関越道の練馬〜東松山などは都市圏割増により対距離料金が20%増しになっている他、中央道の高井戸〜八王子は600円固定料金(税込)となっていた。
 但し東名の割増区間内や東北の20km圏内などでは20%増しの代わりに消費税は内税となっていたようだ。

料金計算
 例えば、東名の東京〜横浜町田は19.7kmである。
 その金額を求めるとすると、
  1. 24.6円/km×19.7km=484.62(距離×単価)
  2. 484.62円×1.2=581.544(割増)
  3. 581.544円+150円=731.544 (ターミナルチャージ加算)
  4. 750円 (50円単位に四捨五入)

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