小笠原村
読み:おがさわら-むら
外語:Ogasawara village
東京都
小笠原支庁
管内小笠原村。東京都小笠原支庁にある唯一の地方自治体。
目次
概要
基本情報
通信
象徴
沿革
歴史
地理
町域
隣接する自治体
島
運輸交通
主な道路
道の駅
鉄道
飛行場
港
行政
議会(小笠原村議会)
国政選挙
民度、民意
村長
特徴
観光
名産品
広さ
光ファイバー
概要
基本情報
地域:
関東地方
(?)、
小笠原諸島
面積: 104.41km
2
人口: 2,471人(2010(平成22)年4月1日現在)
村役場所在地
: 〒100-2101
東京都
小笠原村父島字西町、代表電話04998-2-3111
地方公共団体コード(市区町村コード): 13421-0
村長: 森下一男(2003(平成15)年7月27日就任、3期目)
通信
郵便番号
: 100-2101(父島)、100-2211(母島)、100-2100(それ以外)
市外局番
:
04998
なお、小笠原郵便局としては100-2100地域への集配業務は行なっていないので、郵便以外の方法を取る必要がある。
象徴
村花: 無人姫椿(ムニンヒメツバキ)
村木: 鮹の木(タコノキ)
村鳥: 目黒(メグロ)
村獣: 指定なし
村蝶: 指定なし
村魚: 指定なし
村貝: 指定なし
村歌: 不明
沿革
1593(文禄2)年: 小笠原貞頼が発見
1830(天保元)年: 定住者現わる
1876(明治9)年: 日本領となる
1944(昭和19)年: 強制疎開
1968(昭和43)年6月: 日本に返還
2010(平成22)年10月: 通信網として光ファイバー到達
歴史
1593(文禄2)年、信州深志(松本)城主小笠原長時の孫、小笠原貞頼が発見したと伝えられている。
人間
が定住を始めたのは江戸時代後期の1830(天保元)年で、欧米人およびハワイ先住民だった。後に江戸幕府や明治幕府の調査、開拓により、1876(明治9)年に国際的に日本領として認められた。
大正から昭和に掛けては、農業では亜熱帯気候を活かした果樹栽培、冬野菜栽培で栄え、漁業でも鰹漁、鮪漁、捕鯨、珊瑚漁などで栄えた。
大東亜戦争の戦局が悪化した1944(昭和19)年、全島民が内地に強制疎開させられ、島は転機を迎えることになった。敗戦後は米軍に占領され、1968(昭和43)年6月に日本に返還された。
その後は、国の特別措置法に基づいた様々な公共事業により、近代的な村作りが進められることになった。
地理
町域
基本的には、島名のあとに字名が付く。小笠原村○○島字△△。
東京都小笠原村硫黄島
東京都小笠原村父島
東京都小笠原村西之島
東京都小笠原村母島
東京都小笠原村南鳥島
東京都小笠原村聟島
隣接する自治体
北: 東京都
八丈支庁
管内
八丈町
東: (
太平洋
)
南: (太平洋)
西: (太平洋)
島
大小およそ30の島々は
小笠原諸島
と呼ばれ、全て小笠原村に属する。
聟島列島
聟島
媒島
嫁島
父島列島
父島
兄島
弟島
西之島
母島列島
母島
姉島
妹島
姪島
向島
平島
硫黄列島
北硫黄島
硫黄島
南硫黄島
沖ノ鳥島
南鳥島
運輸交通
主な道路
村内に国道はない。都道が2本あり、その他は村道等がある。
東京都道240号父島循環線 (父島)
東京都道241号沖港北港線 (母島)
母島を走る沖港北港線は、東京都最南端の都道である。
道の駅
村内に
道の駅
はない。
鉄道
村内に
鉄道
はない。
飛行場
村内に
飛行場
は無い。
港
本土
と父島、父島と母島を結ぶ貨客船がある。また、本土と母島を結ぶ貨客船も少ないがある。
料金は、本土と父島ないし母島間が、片道2万円程度が相場である。
行政
議会(小笠原村議会)
2011(平成23)年5月1日現在、市議会議員、条例定数8名(法律上定数14名)、現役8名。
任期2011(平成23)年4月27日〜2015(平成27)年4月26日。
無所属: 7名
公明党: 1名
国政選挙
衆議院比例代表: 東京ブロック
衆議院小選挙区: 東京都第3区
参議院選挙区: 東京都選挙区
民度、民意
投票率は平均7〜8割で、投票率は非常に高い。
2007(平成19)年7月22日: 小笠原村長選挙、投票率73.14%
2007(平成19)年4月22日: 小笠原村議会議員選挙、投票率79.88%
村長
森下一男 (2003(平成15)年7月27日〜、3期目)
特徴
観光
本土
とは異なる、独特の自然が観光の目玉である。
名産品
コーヒー
日本でコーヒーノキ栽培の商業栽培が出来るのは沖縄と小笠原だけである。
広さ
小笠原村は(
無人島
も含めた場合)世界一、端から端までの距離の長い村である。
南北1,000km、東西1,800kmにもなるが、実際の土地面積は、この広さから見ると殆ど点である。
光ファイバー
2010(平成22)年10月14日、NTT-WEマリンのケーブル敷設船「すばる」により、父島の自衛隊基地に光ファイバーケーブルが上陸した。
これは2009(平成21)年12月24日、
平成21年度1次補正予算による「地域イントラネット基盤施設整備事業」
を実施する東京都に対して補助金交付が決定されたことに伴うもので、八丈島から小笠原村父島及び母島までを海底光ファイバーケーブルで接続するものである。
本土〜八丈島間は既に光ファイバーケーブルが通っているので、今回の事業により、八丈島〜父島・母島間を結ぶことになった。これにより小笠原村に光ファイバーが到達、公共施設間のネットワークを高速化し、遠隔医療や電子申請システム等の行政サービスの円滑な提供が実現された。
また、小笠原村内にある既設の村営FTTH網へも接続され、これを電気通信事業者等に貸与することで、村民に高速インターネットサービスや地上デジタル放送を提供することが可能となった。
地上デジタル放送は、島内の光ケーブル網経由で2010(平成22)年7月1日から視聴可能となっている。但しテレビは有線放送なので、
NHK受信料
の支払いを免れることができないという問題もある。
総事業費は99億円、うち66億円を国の税金で補助した。父島/母島の人口は約2500人。つまり、一人あたり約400万円の税金が投入される計算になる。しかし、お金では買えない価値が離島にも到達したと考えるべきだろう。
このように離島の場合、インフラ整備には多額の費用が掛かるが、それをペイすることは出来ない。従って、このような公共事業で敷設されるのを待つしかなかったのである。
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