塩化物泉
読み:えんかぶつせん
療養泉のうち塩類泉の一種で、塩化物イオンを主成分とする温泉。
分類
陽イオンの主成分により、更に細別される。
特徴
種類
塩分を含みナトリウムを主成分とするものが「ナトリウム‐塩化物泉」(旧泉質名「食塩泉」)であり、塩化物泉の多くはこの食塩泉である。
対して、カルシウムやマグネシウムを主成分とする温泉は希少である。
日本で湧出する温泉の約半分は食塩泉であるともされており、特に海の近くの温泉は食塩泉であることが多い。
効能と禁忌症
塩分を含むものは殺菌作用があるほか、保温効果が高いため湯冷めしにくいため「熱の湯」などとされる。
そのほか、温泉一般に見られる各種の効能、筋肉痛、関節痛、神経痛、打ち身、くじき、痔疾、冷え性、病後回復、疲労回復、健康増進といった効能が期待される。
飲泉の場合、塩分を多く含むため、高血圧症、腎臓病などの人は、多量の飲用は避けるべきである。
また、沃素(ヨウ素)を含む泉質の場合、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)などの場合は飲用をしてはならない。
再検索