イオンがサービスしている、プリペイド型電子マネー。
2007(平成19)年4月27日にサービス開始。決済音が「ワオン」という犬の鳴き声のような音なのが特徴。
通販のほか、イオン、ビブレ、マックスバリュ、ミニストップなどイオン系列の店頭で購入可能。単なるWAONや「ご当地WAON」なら、発行手数料は300円。
他に、クレジットカード機能付きもあり、これは殆どが発行手数料、年会費ともに無料であるが、当然ながら与信審査が存在する。
WAON対応店で販売されている。
ご当地WAONを含む様々なデザインのものが販売されているが、そもそもFeliCaのカードを300円で販売してコレクションされたのでは大赤字だと思われる(原価は500円〜1000円程度と予想される)。
それでもデザインなどにこだわっているところからは、とにかく使ってもらって普及させようという強い意志が見て取れる。さすがに無料配布だと大量に持ち去って無駄にする人が大勢出るだろうと予想されるので、300円というのは高くなく、しかし要らない人は出さない額という意味で適当な価格と言えるのかも知れない。
イオン系列の店(コンビニではミニストップ)で利用できる。イオングループ外への普及にも努めており、吉野家がグループ外として初導入したことを皮切りに、ファミリーマート、マクドナルドなどでも利用可能になった。ダイエーがイオン傘下になってからは、ダイエーでも利用可能となった。
更に、自動販売機でも利用できることがある。
WAONは所有者の多くが主婦と考えられているが、吉野家の顧客層とかけ離れてるものの採用の意図は不明。
WAONのポイントサービスである。
買い物1回ごと200円(税込)ごとに1WAONポイント(1円相当)が自動的に加算される。200円(税込)未満の端数は切り捨てられる。
ポイントは1年以上で最大2年間の有効期限がある。
ポイントはWAONステーションなどでWAONにチャージし買い物に利用することができる。
マスコットキャラは赤い首輪を付けた白い犬である。WAONの語源は「和音」つまり複数の音の調和を表わすとされるが、ここから転じて、ワオン→犬の鳴き声→犬、ということになったようである。
この犬は、公募によって「ハッピーワオン」と命名された。
赤い首輪がやたらと目立つが、首輪の本当の由来は不明。ただ、イオン(AEON)のロゴはEとOの間に輪が描かれていて、これが由来だろうと予想はできる。イオンらしさを表現するためには、欠くことの出来ない輪だったのだろう。
以下はすべて、独自解析情報による。特に明記しない限り、数値は全てビッグエンディアン(BE)である。
システムコードは12FCと852Bが確認されており、12FCの方がメモリー容量が多い。
暗号化されていない領域は次の通り。
- システムコード: 12FC または 852B
- システムコード: FE00
- サービスコード: 394B (1ブロック) (※12FCのみ)
- サービスコード: 398B (40ブロック) (※12FCのみ)
- サービスコード: 39C9 (15ブロック) (※12FCのみ)
- サービスコード: 67CB (4ブロック) ‐ 最終利用情報?
- サービスコード: 67CF (7ブロック) ‐ 利用者情報
- サービスコード: 680B (9ブロック) ‐ 利用履歴
- サービスコード: 680F (4ブロック)
- サービスコード: 6817 (1ブロック) ‐ 残額
- サービスコード: 684B (3ブロック) ‐ ポイント情報
- サービスコード: 684F (2ブロック) ‐ カード番号
- サービスコード: 688B (3ブロック)
- サービスコード: 688F (2ブロック)
- サービスコード: 68CB (3ブロック)
- サービスコード: 68CF (2ブロック)
暗号化された領域は次の通り。
- システムコード: FE00
- サービスコード: 3948 (ランダム・リード/ライト) (※12FCのみ)
- サービスコード: 3988 (ランダム・リード/ライト) (※12FCのみ)
- サービスコード: 67C8 (ランダム・リード/ライト)
- サービスコード: 67CC (サイクリック・リード/ライト)
- サービスコード: 6808 (ランダム・リード/ライト)
- サービスコード: 680C (サイクリック・リード/ライト)
- サービスコード: 6810 (パース・ダイレクト)
- サービスコード: 6814 (パース・デクリメント)
- サービスコード: 6848 (ランダム・リード/ライト)
- サービスコード: 684C (サイクリック・リード/ライト)
- サービスコード: 6888 (ランダム・リード/ライト)
- サービスコード: 688C (サイクリック・リード/ライト)
- サービスコード: 68C8 (ランダム・リード/ライト)
- サービスコード: 68CC (サイクリック・リード/ライト)
最終利用日が確認できるが、それ以外は不明。
- システムコード: FE00
- サービスコード: 67CB (4ブロック)
- サービスタイプ: ランダム・リードオンリー
1ブロック目
- +0〜+9 (10バイト): (不明)
- +A〜+F (6バイト): (不明)
2ブロック目
- +0〜+2 (3バイト): (不明)
- +3〜+5 (3バイト): 利用日
- 23〜16 (8ビット): 西暦年下2桁(BCD)
- 15〜8 (8ビット): 月(BCD)
- 7〜0 (8ビット): 日(BCD)
- +6〜+D (6バイト): (不明)
- +E〜+F (2バイト): (不明)
3ブロック目
4ブロック目
- +0〜+8 (9バイト): (不明)
- +9〜+F (7バイト): (不明)
WAON番号が確認できるが、それ以外は不明。
- システムコード: FE00
- サービスコード: 67CF (7ブロック)
- サービスタイプ: サイクリック・リードオンリー
1ブロック目
- +0〜+B (12バイト): (不明)
- +C〜+F (4バイト): WAON番号頭8桁(BCD)
2ブロック目
- +0〜+3 (4バイト): WAON番号下8桁(BCD)
- +4〜+F (12バイト): (不明)
3ブロック目
4ブロック目
5ブロック目
6ブロック目
7ブロック目
利用履歴と思われる。2件2ブロックで過去3件分が保存される。
- システムコード: FE00
- サービスコード: 680B (9ブロック)
- サービスタイプ: ランダム・リードオンリー
1・3・5ブロック目
- +0〜+C (13バイト): 端末番号?(ASCII文字列)
- +D〜+E (2バイト): 利用連番(1スタート)
- +F (1バイト): 伝票番号(上位バイト)
2・4・6ブロック目
- +0 (1バイト): 伝票番号(下位バイト)
- +1 (1バイト): 利用種別?
- 0x04 支払い
- 0x08 返品
- 0x0C チャージ(現金、ポイントチャージ)
- 0x10 チャージ?
- 0x18 ポイントダウンロード
- 0x28 返金
- 0x1C 購入時にオートチャージ
- 0x20 購入時にオートチャージ
- 0x30 オートチャージ(銀行)
- 0x3C 新カードへの移行
- 0x7C ポイント交換(預入)
- +2〜+C (11バイト): 日時・金額情報
- (5ビット) 年 (西暦2005年起点)
- (4ビット) 月
- (5ビット) 日
- (5ビット) 時
- (6ビット) 分
- (18ビット) カード残高
- (18ビット) 利用額(円)
- (17ビット) チャージ額(円)
- (10ビット) (不明)
- +D〜+F (3バイト): (不明)
7ブロック目
8ブロック目
- +0 (1バイト): (不明)
- +1〜+3 (3バイト): 最終決済年月日(BCD)
- +4〜+F (12バイト): (不明)
9ブロック目
8ブロック目の最終決済年月日と思われる情報は、チャージでは更新されないようである。
残額が記録されている。
- システムコード: FE00
- サービスコード: 6817 (1ブロック)
- サービスタイプ: パース・リードオンリー
内容は次の通り。
- +0〜+2 (3バイト): カード残額(LE)
- +3〜+D (11バイト): (不明)
- +E〜+F (2バイト): 利用連番(1スタート)
ポイント情報が記録されている。
- システムコード: FE00
- サービスコード: 684B (3ブロック)
- サービスタイプ: ランダム・リードオンリー
1ブロック目
- +0〜+2 (3バイト): ポイント残高
- +3〜+A (8バイト): (不明)
- +B〜+D (3バイト): 利用年月日(BCD)
- +E〜+F (2バイト): (不明)
2ブロック目
3ブロック目
ここにもWAONカード番号が見える。
- システムコード: FE00
- サービスコード: 684F (2ブロック)
- サービスタイプ: サイクリック・リードオンリー
1ブロック目
- +0〜+7 (8バイト): WAONカード番号(BCD)
- +8〜+F (8バイト): (不明)
2ブロック目
関連するリンク
http://www.waon.net/用語の所属
電子マネー
関連する用語
FeliCa