ラテンアルファベット第10字。大文字J、小文字j。ギリシャアルファベットに対応する文字はない。
古典ラテン語には存在せず、俗ラテン語の時代から登場した。
JはIの異体字だった。Iが複数並ぶ単語では、最初の母音をI、続く半母音をJと書いていたようである。
俗ラテン語の時代にラテン語は大きく変化し、Jは子音/〓/、Iが母音/i/ へと変化した。
音素 /y/ または /d〓/ を表わす文字として使用される。英語以外では /y/、英語では /d〓/ で発音されることが多い。
文字の由来はIと同様、ギリシャ文字のΙ/ιに由来するが、Jに直接的に対応するギリシャ文字はない。
- ヨット[j〓t] ドイツ語
- イルンゴ[i lungo] イタリア語 (英語でlong iの意)
- ジ[d〓i] フランス語
- ジェイ[d〓ei] 英語、日本英語
- ジェー[d〓e:] 日本英語
- ヨー[jo:] エスペラント
- IPA発音記号jは、Y音 (英語のyouは、ju:)
- トランプでJは、ジャック(11)
- 日本(Japan)のこと
- 芸能でJは、ジャニーズ事務所のこと。「J禁」のように使う
電算処理では、次のような符号位置を使う。
- J (LATIN CAPITAL LETTER J)
-
- j (LATIN SMALL LETTER J)
-
- J (FULLWIDTH LATIN CAPITAL LETTER J)
-
- j (FULLWIDTH LATIN SMALL LETTER J)
-
- IJ ij ‐ IとJの合字
- 〓 〓 ‐ LとJの合字
- 〓 〓 ‐ NとJの合字
- J^ j^ ‐ サーカムフレックス
- 〓 ‐ キャロン/ハーチェク
- 〓 〓 ‐ ストローク/スラッシュ
- 〓 ‐ CROSSED-TAIL
- 〓 ‐ ドットレスJとストローク
- 〓 ‐ ドットレスJ
- 〓 ‐ ドットレス小文字J
- 〓 〓 ‐ 小書き
- 〓 (j) ‐ 括弧文字
- (J) (j) ‐ 丸文字
- 〓 ‐ 囲み文字
- 〓 ‐ 反転丸文字
- 〓 ‐ 反転囲み文字
用語の所属
アルファベット
ラテンアルファベット