顕正会
読み:けんしょうかい
宗教法人顕正会。日蓮系教団の一つである新興宗教教団。正式名称は冨士大石寺顕正会という。
現代表は会長の浅井昭衛。
概要
冨士大石寺は日蓮正宗の総本山(多宝富士大日蓮華山大石寺)だが、講中解散の処分に付されたため、現在では顕正会とは全く無関係である。
この宗教は、「日本三大カルト教団」(創価学会、顕正会、エホバの証人)の一つに数えられている。様々な事件を起こした末、遂にカルト認定され、公安調査庁の監視対象になった。
2006(平成18)年7月3日、会員が入会を断わった人に暴行したとし、群馬県警が該当会員を逮捕すると共に、顕正会の施設などの一斉捜索に乗り出した。
同じく日蓮正宗系の団体だった創価学会(こちらも同様に講中解散の処分に付された)と度々対立することで有名。過去、創価本部に車で突っ込んだこともある。
略史
1942(昭和17)年に妙信講として浅井甚兵衛により創始された、日蓮正宗の信徒団体の一つだった。
しかし日蓮正宗と対立し指南に背いたため1974(昭和49)年、日蓮正宗より講中解散の処分に付された。つまり日蓮正宗の信徒団体ではないとして絶縁されたのである。
そして1982(昭和57)年に顕正会として独立し宗教法人格を取得した。
主な教義
主な教義は、天皇陛下は日本の国主であり、憲法の国民主権や政教分離は否定、顕正会の国教化を目指す、というものである。支那や朝鮮を嫌っているとされる。
極右教団かと思いきや実際はそうではなく、会長の浅井昭衛への個人崇拝が強まっており、オウム真理教(アーレフに改称)や創価学会、統一教会、千乃正法などと同類と見られ、時には創価学会の劣化コピーとも言われる。
終末論予言や、会員に対する情報統制、マインドコントロール、脱会時の脅迫などが行なわれており、カルト団体の条件は充分に備えている。
「入会しないと地獄に落ちる」など、勧誘方法の悪質さでも有名で、度々新聞報道やテレビ報道されるほか、ネット上には糾弾ページも多数みられる。何しろ「顕正会」でぐぐると被害者のページばかりヒットする状態なのである。
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