紫式部日記
読み:むらさきしきぶにっき

 平安時代中期の日記文学。成立年は未詳である。
 1008(寛弘5)年からの三年間を記録した日記である。中宮彰子の皇子出産前後の諸行事の記録や周囲の人物の様子、出仕生活の感慨がつづられている。
 華やかな宮仕えの場に身を置きながら、周囲に融和できず、憂愁に満ちた自己の内面を記す一方、それを客観的に描写している。
 紫式部を知るという点において、非常に重要な作品である。

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