毘沙門天
読み:びしゃもんてん
七福神のうちの一柱。十二天の一で、仏教の勝軍と富の武神。インドでは多聞天とも言われ、仏教四天王の一神。左手の宝塔には八万四千の法蔵と十二部経の文義を具し、右手の戟や鉾は悪霊を退散させ、財宝を授けるといわれる。
仏教においては四天王最強の神であり、夜叉を率いて憤怒の姿で岩座に立ち、北方を守護する神である。このため、平安時代には王城守護のために平安京の羅城門上と、北方鎮護のために鞍馬寺にそれぞれ毘沙門天が安置された。
インドではヴァジュラヴァーナに対応する。
武神として有名なことから、戦国時代の上杉謙信は自らを毘沙門天に譬えた。
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