四天王
読み:してんのう

 古代インドの神が後に仏教に取り入れられ、四方を守る守護神となった。インドでは宇宙の中心には須弥山(しゅみせん)という山があり、その中腹の四方に配されるとされた。
 仏教においては、東方を守護する持国天(じこくてん)、西方を守護する広目天(こうもくてん)、南方を守護する増長天(ぞうちょうてん)、北方を守護する多聞天(たもんてん;毘沙門天)が該当する。
 因みに仏教経典の代表の一つである妙法蓮華経では、四天王という言葉と持国天(東方)および毘沙門天(北方)が登場するが、増長天(南方)と広目天(西方)は登場しない。

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