外交旅券
読み:がいこうりょけん
外語:diplomatic passport
日本国旅券のうち、外交官が、公務として渡航する際に発給され、使用する旅券。
概要
旅券法には「外交旅券」の定義は無く、発給について法的根拠が明確では無い。旅券法上は公用旅券の一種と考えられる。
発給については外務省の内規で定められているらしい。
特徴
発給
2006(平成18)年2月7日、新党大地の鈴木宗男が「外交旅券の発給等に関する質問主意書」を提出し、これに内閣総理大臣の小泉純一郎が回答した。
これによると、外交旅券は、次のようなものである。
- 外交旅券は、外務公務員等が国の用務により渡航する場合に発給される。
- 国会議員の場合は、外国政府から正式な招待を受け衆議院や参議院から派遣される場合等に発給される。
- 外務省退職者には通常は発給されないが、国の用務で渡航する場合には発給されることがある。
- 在外公館勤務の外務省職員(在外職員)が他の在外公館に転勤し、家族は旧在勤地に残留する場合等に、家族に外交旅券が発給されることがある。
- 外務省の職員であっても、国内職員が観光等の私的目的の場合は一般旅券を使用する。
- 外務省の職員で、かつ在外職員が任国以外に私的目的で観光する場合、外交旅券を利用する。これは旅券の二重携行を避けるためである。
装丁
形状は一般旅券や公用旅券と同様に手帳型で、表紙に国章の菊の御紋章が描かれるのも同様である。但し、色は一般旅券とは違い茶色である。
表紙も若干違い、国章の上は、一般旅券なら「日本国」「旅券」と書かれる箇所に「日本国」「外交旅券」と書かれ、国章の下は、一般旅券なら「JAPAN」「PASSPORT」と書かれる箇所に、「JAPAN」「DIPLOMATIC PASSPORT」と書かれている。
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