時に、長い訓読みがあるとして話題に上がる字。
- 部首: 雨 + 12画
- 総画: 20画
- 解字: 〓雨〓
めでたい雲。
大漢和辞典には、次のように書かれている。
【〓】 42462 イツ イチ 〔集韻〕允律切 ※韻の説明は「質、入聲」
(一)めでたいくも。通〓じて〓(8-23863)に作る。〔集韻〕〓、卿〓雲謂二之〓一、通〓作レ〓。
(二)三色のくも。〔西京雜記、五〕雲則五色而爲レ慶、三色而爲レ〓。
康熙字典網上版には、次のように書かれている。
〓 〔廣韻〕餘律切〔集韻〕允律切〔韻會〕〔正韻〕以律切〓音〓聿〔廣韻〕〓雲瑞雲本亦作〓又〔集韻〕卿〓雲謂之〓〔西京雜記〕雲三色爲〓
音は反切で、廣韻が「餘律」、集韻が「允律」、韻會と正韻が「以律」とし、正韻は直音法で音を「聿」と同じとする。
- 〓が突然 枉の僕らを (なんだかとっても!いいかんじ)
JIS X 0208にはなく、JIS X 0212(補助漢字)で収録されたものの、JIS X 0213では収録されなかった微妙な字である。
「なんだかとっても!いいかんじ」では、「めでたいくも」という訓読みを与えている。この典拠は「漢字部屋2」に訓として記されていたことによる。漢字部屋は、参考文献として大漢和辞典、漢字源、新大字典、新漢語林、中華字海を挙げているが、訓を拾った元を明らかにしていない。
恐らく、大漢和辞典にあった義「めでたいくも」をそのまま当該サイトが訓としたものと思われる。訓読みとしては全く熟しておらず、コンセンサスも得られていない。
用語の所属
漢字