インド・ヨーロッパ語族
読み:インド-ヨーロッパごぞく
外語:Indo-European Language family
現在、もっとも主流となっている
語族
。印欧語族、インド・ゲルマン語族ともいう。
目次
情報
概要
特徴
発見
主な特徴
体系
二大語群
ケントゥム語群
サテム語群
情報
話者地域: ヨーロッパ、中東アジア
下位語派
ケントゥム語群
ゲルマン語派
ケルト・ロマンス語派
ギリシャ語派
イリュリア語派
†トカラ語派
†ヒッタイト語派(アナトリア語派)
サテム語群
バルト・スラヴ語派
アルメニア語派
インド・イラン語派
ISO 639
-2: ine
概要
英語
はじめヨーロッパの大部分の
言語
がこの語族に属する。
また、イラン語やインドの大部分の言語がこれに属する。
かつては、
セム・ハム語族
や
ウラル・アルタイ語族
と共に三大語族の一つとされていた。
特徴
発見
18世紀、インド駐留のイギリス人であるサー・ウィリアム・ジョーンズにより、インドの古代語である
サンスクリット語
語とギリシャ語やラテン語と共通の起源から発していると発見されたことによる。
英語
サンスクリット
ラテン語
ギリシャ語
father
pitar
pater
pat〓r
brother
bhr〓tar
fr〓ter
phr〓ter
主な特徴
古典的な特徴としては次のようなものがある。但し、ドイツ語やフランス語など、現在主流の言語ではかなり簡略化されている点が多く、特に英語は文法の省略化が著しい言語である。
数個の母音の前後に子音を組み合わせて単語を作る
文の意味を変えるためには単語全体に変化が出たり複数の単語に変化がある
屈折語
である
生物
以外にも男性/中性/女性の名詞の性があり、更に単数/両数/複数形を持つ
8種類の格変化(
主格
:は、
属格
:の、
与格
:を、
対格
:へ、
奪格
:から、位格:で、使格:として、
呼格
:よ)は名詞にも適用される
文を複数繋げる場合は前後の文で適用される文法が違う間接法である
体系
二大語群
印欧語族は、細かい分類とは別に、大きく「ケントゥム語群」「サテム語群」の二大語群に分けることができる。
祖語の口蓋音(k、kw)が保持されている語群を「ケントゥム語群」、歯擦音(s、sh)に変化している語群をサテム語群という。
ケントゥムとは、印欧祖語で百などを表わすkmtomで、ラテン語にはcentumとして伝わっている。英語ではラテン語で計算を意味するratioを含みhundredにまで変化している。
対してサテム語群は、死語となっているアヴェスタ語の百satemである。
ケントゥム語群
†
は死語を表わす。
西側
ゲルマン語派
西ゲルマン語族
低地ゲルマン語族
アングロ・フリジア語族
†古代アングル語
†古代サクソン語
英語
スコットランド英語
フリジア語(フリース語)
ドイツ・オランダ語族
低地ドイツ語
オランダ語
フラマン語
アフリカーンス語
高地ゲルマン語族
ドイツ語
ルクセンブルク語
スイスドイツ語(アレマン語)
イディッシュ語
北ゲルマン語族
北東ゲルマン語族
デンマーク語
スウェーデン語
北西ゲルマン語族
ノルウェー語(ブークモール)
ノルウェー語(ニュー ノルスク)
アイスランド語
フェロー語
†ノルン語
東ゲルマン語族
†ゴート語
†ヴァンダル語
†ブルグント語
ケルト・ロマンス語派
ラテン語派
ラテン・ファリスキ語派
東ラテン語族
イタリア語
サルデーニャ語
コルシカ語
ロマンシュ語
†ダルマティア語(ダルマチア語)
ルーマニア語
モルダヴィア語(モルドバ語)
西ラテン語族
イベロ・ロマンス語族
ポルトガル語
ガリシア語
スペイン語
フランコ・プヴァンス語族
カタルーニャ語(カタロニア語)
プロヴァンス語
アルピタン語(フランコプロヴァンス語)
ワロン語
フランス語
オスク・ウンブリア語族
†オスク語
†ウンブリア語
ヴェネト語族
†ベネチア語(ヴェネツィア語、ヴェネト語)
ラテン・ファリスキ語群
†ファリスキ語
†正調ラテン語
†俗ラテン語
ケルト語派
大陸ケルト語族
†大陸ケルト語
ゲール語族
スコットランド・ゲール語
アイルランド語
マン島語(マン島ゲール語、マンクス語)
ブルトン語族
ウェールズ語
†コーンウォール語
ブルトン語(ブルターニュ語)
ギリシャ語派
ギリシャ語・古代ギリシャ語アッティカ方言
ギリシャ語・コイネー
イリュリア語派
アルバニア語
†トラキア語
†フリギア語
†メッサピア語
東側
トカラ語派
†トカラ語A方言 (アグニ語、東トカラ語)
†トカラ語B方言 (クチャ語、西トカラ語)
ヒッタイト語派(アナトリア語派)
†ヒッタイト語
†ルウィ語
†パラ語
†リディア語
†リキア語
†フルリ語
サテム語群
†
は死語を表わす。
バルト・スラヴ語派
スラヴ語派
東スラヴ語族
ロシア語
ウクライナ語
ベラルーシ語(白ロシア語)
西スラヴ語族
レヒト語族
ポーランド語
カシューブ語
†ポラーブ語
†スロヴィンツ語
チェコ・スロヴァキア語族
チェコ語
スロヴァキア語(スロバキア語)
ソルブ語族
高地ソルブ語(上ソルブ語)
低地ソルブ語(下ソルブ語)
南スラヴ語族
スロヴェニア語(スロベニア語)
セルビア・クロアチア語
セルビア語
クロアチア語
ボスニア語
モンテネグロ語
マケドニア語
ブルガリア語
†古代教会スラヴ語
バルト語派
東バルト語派
リトアニア語
ラトヴィア語(ラトビア語)
†セミガリア語
†クロニア語
†セロニア語
西バルト語派
†古代プロシア語(古代プロイセン語)
†スドヴィア語
アルメニア語派
アルメニア語
インド・イラン語派
イラン語派
†アヴェスター語
オセット語
クルド語
†コタン語
†ソグド語
タジク語
†パフラヴィー語
†パルティア語
バローチー語(バルーチー語)
プシュトゥー語(パシュトー語)
ペルシャ語
カーフィル語派(ヌーリスターン語派)
アシュクン語
カティ語
カムヴィリ語
ワイガル語(ワイガリ語)
インド・アーリア語派
アッサム語(アッサミー語)
†アルダ・マーガディー語(半マガダ語)
†ヴェーダ語
ウルドゥー語
オリヤー語
カシミール語(カシミーリー語)
グジャラート語
コヒスタン語(コヒスターニー語)
†
サンスクリット語
シンド語(シンディー語)
シンハラ語(シンハリー語)
ネパール語
パーリ語
パンジャーブ語
ビハール語(ビハーリー語)
ヒンドゥスターニー語
ヒンディー語
東ヒンディー語
西ヒンディー語
†フルリ語(ミタンニ語)
ベンガル語
マラーティー語
ラージャスターン語
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