インストアマーキング
読み:インストアマーキング
外語:in-store marking

 小売店において、JANが存在しない商品に対しインストアコードを印刷し、POSシステムでの管理を可能にすること。
目次

概要
 日本では、一般的な商品はJANコードが印刷されており、商品メーカーが製造や梱包の時点で、商品包装ごとにJANシンボルを印刷している。これを「ソースマーキング」という。
 一方、生鮮食品や量り売り商品などで、製造・出荷段階でJANシンボルを印刷できない商品があり、このようなものは、小売店側の判断により、店内のみで有効なコードを印刷する。これが「インストアマーキング」である。

特徴

バーコード
 EANの規格では、店内で独自に使用できるインストアコードが用意されており、インストアマーキングではこのコード範囲を用いる。
 日本では、プリフィックスとして20〜29と02がよく使われている。

PLU/NON PLU
 PLUはPrice Look Upの略で、JANコードと同様、商品それぞれに商品アイテムコードを割り振り、その商品の売価をPOSシステムの商品マスタデータベースに登録するものをいう。
 一方NON PLUは、商品アイテムコードだけでなく、コード自体に商品価格を含めておき、バーコードを読み取った際に、その金額が直接分かるものをいう。
 そのコードがPLUかNON PLUかは先頭2桁で区別可能だが、どちらにするかは、その小売店の判断となる。

PLUコード
 通常のJANコードと同様、全体で13桁または8桁の中に、商品アイテムコードを加える。
 Fをプリフィックス、Iをアイテムコード、C/Dをチェックディジットとする。
 標準タイプ(13桁)
12345678910111213
内容F1F2I1I2I3I4I5I6I7I8I9I10C/D
 短縮タイプ(8桁)
12345678
内容F1F2I1I2I3I4I5C/D
 インストアコードでは、JANコードと違ってメーカーのコードと商品のコードを分ける必要がないため、領域全体をアイテムコードとして使う。

NON PLUコード
 NON PLUの場合、PLUと違って価格を含める。価格を4桁とすると、その分、アイテムコードの桁数が減ることに留意が必要である。
 Fをプリフィックス、Iをアイテムコード、Pを価格、C/Dをチェックディジットとする。
 標準タイプ(13桁)
12345678910111213
内容F1F2I1I2I3I4I5I6P1P2P3P4C/D
 短縮タイプ(8桁)
12345678
内容F1F2I1P1P2P3P4C/D
 アイテムコードが存在するため、どの商品が売れたかの管理が可能。その上で、価格が一定でないものについて、その価格をバーコード中に含めることができる。

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