東ゴート族
読み:ひがしゴートぞく
外語:Ostrogoths

 ゲルマン民族に属するゴート族の一分派。3世紀頃に黒海北岸に定着し、西ゴート族と分かれた。
 国王のもと統一王国を形成し、4世紀後半にヘルマンリック王の時に最盛期を迎えたが、370年ころ西進してきたフン族に征服され、その支配下にはいる。453年にフン族の王アッティラの死により支配から脱し、パンノニア地方に移動した。テオドリック大王はダキア・モエシア・イタリアに侵入し、493年にオドアケルを破ってイタリアに東ゴート王国を建設した。
 大王はローマ人を重用し、ローマ文化を尊重し、ローマ人にはローマ法,ゴート人にはゲルマン法を適用して両民族の和を図ったが、ローマ人のカトリック信仰とゴート人のアリウス派信仰との対立で成功せず、彼の死後ビザンティン帝国に攻められたうえ、フランク族が背後から北イタリアを攻めたこともあり、555年に滅亡した。

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