内裏
読み:だいり
外語:the Imperial Palace
大内裏(平安京の宮城)の中にある天皇陛下の居所を中心とする御殿。現在で言う皇居にあたる。御所。転じて天皇皇后両陛下のこと。
概要
平安京では、宮城の正庁である朝堂院の北西に建てられていた。
なお、「お内裏様」と言った時には天皇皇后両陛下を表わす。
特徴
構造
内裏は公務用の殿舎と私生活用の殿舎に分かれ、各々は渡殿で結ばれている。
南は承明門(じょうめいもん)、北を玄輝門(げんきもん)、東を宣陽門(せんようもん)、西を陰明門(いんめいもん)に囲まれた範囲である。
内裏の中心となる紫宸殿(ししんでん)は承明門を入って真正面にある。
内裏の紫宸殿は北を背にして南向きであり、その南庭には、紫宸殿から南を向いて左に桜、右に橘が植えられている。これを「左近の桜」「右近の橘」という。
雛人形
天皇皇后両陛下をかたどった男女一対の雛人形を「お内裏様」といい、今も3月3日、上巳の節句(桃の節句、ひな祭りの日)前後に家に雛壇飾りを飾る風習が残る。
なお、童謡「うれしいひなまつり」で「お内裏様とお雛様」と歌われるが、これはこの歌の「あかいお顔の右大臣」と並ぶ大間違いの一つである(→雛段飾り)。
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