宮城
読み:きゅうじょう

 天皇陛下のお住まい。

概要
 平安京の頃は、北端中央に配置された大内裏(だいだいり、別名平安宮)と呼ばれる場所が天皇陛下のお住まいであった。
 南北朝時代となり1331(元弘元)年に北朝初代として光厳天皇が即位し京都御所を宮城とした。以降、1869(明治2)年に明治天皇が東京行幸と称し東京に長期旅行に出掛け旧江戸城を宮城と称して別荘にしてしまい、京都御所を留守にするまでの約500年間、京都御所が宮城となった。この京都御所は、元々は平安京の内裏が火災などで焼失した時のために設けられた臨時の内裏である「里内裏」の一つだった。
 現在、東京にある旧江戸城は宮城ではなく皇居と呼ばれるが、今も即位礼の際に使用する天皇の御座である高御座および皇后の御座である御帳台は京都御所にあり、東京の御所はあくまでも別荘であることを示している。

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