インド・ヨーロッパ語族
読み:インド-ヨーロッパごぞく
外語:Indo-European Language family

 現在、もっとも主流となっている語族。印欧語族、インド・ゲルマン語族ともいう。
目次

情報

概要
 英語はじめヨーロッパの大部分の言語がこの語族に属する。
 また、イラン語やインドの大部分の言語がこれに属する。
 かつては、セム・ハム語族ウラル・アルタイ語族と共に三大語族の一つとされていた。

特徴

発見
 18世紀、インド駐留のイギリス人であるサー・ウィリアム・ジョーンズにより、インドの古代語であるサンスクリット語語とギリシャ語やラテン語と共通の起源から発していると発見されたことによる。
英語サンスクリットラテン語ギリシャ語
fatherpitarpaterpat〓r
brotherbhr〓tarfr〓terphr〓ter

主な特徴
 古典的な特徴としては次のようなものがある。但し、ドイツ語やフランス語など、現在主流の言語ではかなり簡略化されている点が多く、特に英語は文法の省略化が著しい言語である。

体系

二大語群
 印欧語族は、細かい分類とは別に、大きく「ケントゥム語群」「サテム語群」の二大語群に分けることができる。
 祖語の口蓋音(k、kw)が保持されている語群を「ケントゥム語群」、歯擦音(s、sh)に変化している語群をサテム語群という。
 ケントゥムとは、印欧祖語で百などを表わすkmtomで、ラテン語にはcentumとして伝わっている。英語ではラテン語で計算を意味するratioを含みhundredにまで変化している。
 対してサテム語群は、死語となっているアヴェスタ語の百satemである。

ケントゥム語群
 は死語を表わす。

サテム語群
 は死語を表わす。

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